【フランス語単語まとめ】moderneとcontemporainに見る「現代」の違い

単語まとめ 勉強法

両方とも「現代」と訳される

「moderne」と「contemporain」という2つの単語は、両方とも「現代」と訳されることがあります。

しかもそれぞれが「モダン」と「コンテンポラリー」という外来語の語源になったという、別の共通点もあります。

ただしフランス語の「moderne」と「contemporain」が置き換えられることは、まずありません。

同じ「現代」のはずなのに、なぜ言い換えることができないのかをご紹介します。

「moderne」と「contemporain」

日本語の「モダン」の語源が「moderne」であることは、2026年1月23日配信の【フランス語のフレーズ】意味が狭まった外来語㊸モダンで扱っています。

そして「コンテンポラリー」の語源が「contemporain」あることは、2026年1月26日配信の【フランス語のフレーズ】 意味が狭まった外来語㊹コンテンポラリーをご参照ください。

詳細は各々のリンク先に譲りますが、前述通り「moderne」と「contemporain」は、両方とも「現代」と訳されることがあるのに、置き換えがききません。

例えば、次の2つのフレーズの「moderne」を、「contemporain」にすることはできないのです。

  • La médecine moderne progresse vite.
    (現代医学は急速に進歩している)
  • Cette maison est moderne et élégante.
    (この家は現代的で、しかも上品だ)

日本語の「現代」について

「現代」と訳されている「moderne」を、なぜ「contemporain」にできないのかを考える際の近道は、日本語の「現代」について知ることです。

実は「現代」という単語は、一語で 2つのことを言っています。

  1. 新しい・進歩している
  2. 今と同じ時代にある
  1. 新しい・進歩している

「現代」という言葉の持つ、1の「新しい・進歩している」という意味においては、過去と比べて性質が更新されたという評価がされていて、清新なすがすがしささえも感じられます。

昔または以前よりも新しくなった・よくなったなどの、刷新されたイメージです。

この場合の視点は、過去から現在に向かった矢印、つまり縦方向に向かっています。

  1. 今と同じ時代にある

そして「現代」という言葉の持つ意味の2つ目、「今と同じ時代にある」には、1にあったような評価はありません。

あくまでも「今」という、時間的な立ち位置が中心になっています。

この場合の視点は、「今」なので点ですが、場合によっては横並びになります。

フランス語にすると…

そして日本語の2つの「現代」をフランス語で言おうとすると、2つの別の単語になります。

それこそが「moderne」と「contemporain」なのです。

1の「新しい・進歩している」が「moderne」に当たり、2の「今と同じ時代にある」は「contemporain」に相当します。

フランス語では2つの「現代」が、それぞれ別の単語に分かれているので、置き換えが難しいと言えます。

置き換えできない理由

前述の例文「La médecine moderne progresse vite.(現代医学は急速に進歩している)」では、昔の医学と今の医学が比べられており、知識・技術が変わったので進歩していると言っています。

つまり比較と評価がされているので「moderne」が使われています。

時間軸のみに視点がある「contemporain」にはできない仕事です。

もう1つの例文「Cette maison est moderne et élégante.(この家は現代的で、しかも上品だ)」では、この家が伝統的様式ではないこと、デザインが新しいことを言っていて、その様式を評価しています。

ここでも「contemporain」にするとこうした評価は消えてしまうので、使いにくいのです。

外来語は忘れよう!

なお前述通り、「moderne」は「モダン」の、「contemporain」は「コンテンポラリー」の元になった言葉です。

一応お断りしておきますが、それぞれ外来語になることで加わったり、変化したりした意味は、当然ながら今回扱った「moderne」と「contemporain」の違いには関係ありません。

多くの外来語は、由来となった元の単語よりも意味が狭まるのが普通です。

ですが、フランス語の「moderne」にはない「洗練されている」という意味が加わったのが外来語の「モダン」であり、フランス語の「contemporain」にはない「前衛的な」という意味が加わったのが外来語の「コンテンポラリー」という、妙な共通点もあります。

「現代」という言葉に2つの意味があるということだけでもややこしいのに、それに加えて外来語まで意識してしまうと、収拾がつかなくなります。

ここは一旦、外来語は忘れて、「現代」の持つ2つの意味に集中して「moderne」と「contemporain」の使い分けを覚えてくださいね!

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