動物好きなフランス語?
フランス語には、動物の名前や、動物の身体の一部を借りた名詞がたくさん存在します。
そうした言葉は、「それが何に見えるか」という形だけではなく、「それがどんな風に動くか」という動作を非常に重視して名前をつけているのがわかります。
フランス語らしさの一端でもある、動物に由来する名詞のうち、道具の名前についてご紹介します。
「ウシの目」
最初にこの名前を聞いた時、けっこうドキッとしてしまったのが、「œil-de-bœuf」という
言葉です。
「œil」は単数形の「目」、「bœuf」は動物の「ウシ」なので、「œil-de-bœuf」と言えば「ウシの目」を意味するからです。
主人と玄関のドアについて話していた最中に、突然こう言われたのです。
- Il faut un œil-de-bœuf ici.
「ここには œil-de-bœuf が必要だね」と言われ、状況的に何だかわからず、「えっ、ウシの目?」と思わず聞き返してしまいました。
主人が言っていたのは、玄関のチャイムが鳴った時などに家の中から外をのぞき込むためのドアスコープのことでした。
これをフランス語では「ウシの目」を意味する「œil-de-bœuf(ドアスコープ)」と言うのです。
つまり主人が言ったのは、
- Il faut un œil-de-bœuf ici.
(ここにはドアスコープが必要だ)
という意味でした。
「小さな馬」
「小さな馬」という意味の「chevalet」も、そのままの形で絵を描く時の「イーゼル」や、木材を切る時の「台」の名前です。
重い荷物を背負ってじっと耐える「小さな馬」に見立てて、こうした名前がついたようです。
例えば
- J’ai acheté un chevalet pour peindre.
(絵を描くためにイーゼルを買った)
のように言います。
子馬ではない!
「馬」は「cheval」で、小さいモノを表す接尾辞と呼ばれる「-et」をつけることで、「chevalet」は「小さな馬」という意味になります。
ただし小さな馬と言っても、子馬とは区別されます。
馬の場合は、「poulain(子馬)」というスペル・発音が全く違う別単語が存在するので、「chevalet(イーゼル・木材を切るための台)」とは混同されることがないのです。
「chevalet」と言えば、小さな馬ではあっても、それはあくまで小さな種類の馬であって、「poulain(子馬)」とは違います。
小さな馬に重いモノを持たせるのは気が引けてしまいますが、それでも子どもの馬を酷使しているのではなくて、よかったです!

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