「Je t’aime.」以外の愛情表現
フランス語の愛情表現「Je t’aime.」は本当に有名ですが、他にもけっこうあります。
今回はその5つ目、「Je veux être avec toi.」をご紹介します。
「Je veux être avec toi.」
「je」は1人称代名詞単数「わたし」など、「veux」は「vouloir」の活用形、「être」は動詞の原形です。
「vouloir +(動詞の原形)」で、「~することを望む」という意味になります。
「avec」は「~と一緒に」「~を持って」「~を使って」など、「toi」は2人称代名詞単数「きみ」などの強勢形と言われる形です。
なので、「Je veux être avec toi.」は「きみと一緒にいたい」という意味です。
どんな人がどんな場面で?
このフレーズのように「vouloir être」で表す願望は、かなりストレートな表現です。
それでも「Je t’aime.」のように「好きだ」と言っているわけではないので、愛情表現としては穏やかです。
恋愛関係になる以前の状態から一歩踏み出すためのひと言が「Je veux être avec toi.(きみと一緒にいたい)」になることもあれば、長年連れ添った老夫婦が「これからもずっと一緒にいたい」という意味で使うかもしれません。
ストレートだけど繊細
今回のフレーズ「Je veux être avec toi.(きみと一緒にいたい)」は、ある意味、フランス語の愛情表現の特徴がよく表れているのではないかと感じます。
というのも、フランス語の愛情表現は直接的ではあるものの、語りかけるような繊細さがあり、情感が豊かだからです。
世界的に有名なのは「Je t’aime.」ではありますが、フランス語のネイティブたちは「きみがいなくて寂しい」「きみを思っている」「きみと一緒にいたい」など、状況別にいろいろな愛情表現を使い分けます。
こうしたたくさんの愛情表現があるからこそ、フランス映画やシャンソンの世界観が成り立っているのかもしれません。
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