【フランス語のフレーズ】フランス版「クイズ ミリオネア」の決まり文句とは?

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フランスでは長寿番組

昨日(2024年10月15日)公開したブログ・ポッドキャストでも触れましたが、フランス語ではよく「million(100万)」という単語を耳にします。 

日本でもテレビ放映されていた「クイズ ミリオネア」にはフランス版もあり、番組のタイトルや「ファイナル・アンサー?」の決まり文句にも、フランス語らしさが出ています。 

実は、フランスではかなりの長寿番組になっていますよ! 

英語圏でも100万が好き

なぜフランス人は100万が好きなのかについては、昨日『フランス人の「100万」は日本人の「1億」とほぼ同じ?』というタイトルで公開しました。 

この中では触れませんでしたが、「100万」という単位にこだわりがあるのは、英語圏の人たちも同じようです。 

それがハッキリわかるのが、日本では2000年から2007年にかけて放映されていたテレビ番組の「クイズ ミリオネア」です。 

ご存じの方も多いと思いますが、この番組はイギリスのクイズ番組の日本版だからです。 

フランス版タイトル

フランス版での番組タイトルは「Qui veut gagner des millions ?」です。 

直訳すると「誰が何百万ももうけたいですか?」になります。 

イギリスの元の番組のタイトルを直訳すると「誰がミリオネアになりたいですか?」になるので、フランス語版タイトルは微妙に違います。 

フランス語タイトルの動詞「gagner」には「(お金を)稼ぐ/もうける」「(利益になるものを)得る/獲得する」などという意味があります。 

そして英語のタイトルにある「ミリオネア」ではなく、「des millions(何百万)」という単語を使っています。 

大金を「勝ちに行く」

この「des millions(何百万)」は、もちろん「des millions d’euros(何百万ユーロ)」のことです。 

でもフランス語にも「ミリオネア」に相当する「millionnaire」という言葉があるのに、わざわざ「gagner des millions(何百万ももうける)」という言い方をしています。 

というのも、「gagner」には「(お金を)稼ぐ/もうける」「(利益になるものを)得る/獲得する」の他にも「(試合などに)勝つ」という意味もあるのです。 

「gagner des millions」という表現には、何百万ユーロもの大金を「勝ちに行く」というような、どことなく能動的な響きがあります。 

フランス版の司会者

フランス版の司会者は、中途期間もあったようですが、20年近くにわたって「Jean-Pierre Foucault」という人が務めていました。 

日本版では、みのもんたさんだったようですね? 

Jean-Pierre Foucault は、年末のミスフランス選抜の番組の司会を長年務めるなど、フランスでとても有名な司会者です。 

フランス版は今年(2024年)で25周年だそうで、司会者は変わりつつも、いまだに継続しているようです。 

「ファイナル・アンサー?」

そして「クイズ ミリオネア」と言えば、決まり文句は「ファイナル・アンサー?」です。 

選択問題なので、回答者が本当に1つに決めて、他ではないことを念押しするひと言です。 

この「ファイナル・アンサー?」は、フランス版では「C’est votre dernier mot ?」と聞きます。 

直訳すると「それはあなたの最後の言葉ですか?」になります。 

「最後の回答ですか?」という聞き方はしていないのです。 

なお、回答者にもお決まりの返事があり、それは「Oui, c’est mon dernier mot, Jean-Pierre.」というものです。 

これも直訳すると、「はい、これが私の最後の言葉です、Jean-Pierre」。 

司会者の名前を入れるのが、フランスらしいですよね! 

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