【フランス語勉強法】マイナス思考からの脱皮への具体的な方法

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原点となった体験

前回の記事でご紹介した体験は、私自身にとってはかなり驚きが大きかったので、「どうしたら、ああいう風になれるんだろう?」と自問自答しました。 

平たく言うと、目撃した日本人女性講師は、それほどカッコよかったのです。 

でも胆力や度胸など、普通の勉強で身に付くものではないのは分かり切っていたのですが、おかげである覚悟が決まりました。 

今回と次回の2回に分けて、この覚悟をどのようにフランス語学習に生かしたのかを、ご紹介します。 

日本人女性講師から学んだこと 

日本人女性講師の目撃談は、前回の記事で詳しくご紹介しているので省略しますが、私が彼女の姿勢から学んだのは、主に2つです。 

それは、マイナス(ネガティブ)思考は誰のためにもならないこと、そして、胆力を鍛える必要があるということです。 

今回は、1つめのマイナス(ネガティブ)思考からの脱皮の具体的な方法についてお伝えします。 

改善した2点とは? 

始めに結論から言うと、まず、自分の発音が相手に理解されなくても、謝るのを止めました。 

そして、何が原因で相手に聞き返されているのかを考えて、徹底的な発音練習を繰り返しました。 

この2点を改善しただけで、相手から聞き返されることが減ったのはもちろん、人間関係が改善し、自分自身の幸福感にも影響しました。 

ただし発音練習は、やろうと決めたら取り組めたのですが、実際に謝るのを止めるというのは、そう簡単なことではありませんでした。 

やはり、カッコいい女性講師の姿という、具体的な目標があったからこそ、止められたと思っています。 

ここでは、私たち日本人が謝ってしまう理由や、なぜ止めたほうがいいのかを考えつつ、友人からの言葉をご紹介します。 

日本生まれの日本人 

あなたは、ネイティブとフランス語で話している最中に、相手があなたの言っていることが分からないと感じたら、どうしますか? 

自分の発音が悪いからだと思い、すぐに謝って言い直しますか? 

あなたが日本生まれの日本人なら、大半の人はそうするのではないでしょうか。 

なぜなら日本では、謙虚でいることが美しいとされて教育を受け、これが私たちの中に染みついているからです。 

個人的には、この謙虚さも日本のよさの1つだと思っていて好きですし、今でも日本に行けば、知らず知らずのうちに謝ったりしている自分がいて、驚いたりもしています。 

けれど日本にいる間はいいものの、フランス人やフランス語圏の人たちは違います。 

謝罪の気持ちはどこへ? 

多少なりとも日本に関心があったり、日本人との付き合いがあったりする人たちには、「日本人はすぐ謝る」という認識が広がっています。 

ただし、それが日本人の美意識に由来しているということまで理解している人は少数で、ほとんどの人たちはそこまで深く考えずに「ただただ謝る人たち」だと思っています。 

これは決していい意味ではなく、少々大げさに言えば、彼らは謝り続ける日本人にあきれています。 

ということは、あなたが自分の発音の悪さを責めて、ネイティブの相手に謝ったとしても、彼らは「またか!」と思うだけで、あなたの謝罪の気持ちは相手に届いていません。 

ネイティブの思考とは? 

それどころか、相手にしてみれば、謝られたことで会話の雰囲気を壊されたと感じる可能性さえ大きいのです。 

「それまで楽しく話していたのに、いきなり謝るなんて理解不能。 

おもしろくないから、早々に切り上げよう」と思ってしまうかもしれません。 

要するに、ネイティブである相手の立場からすれば、謝られていいことなど、何一つないのです。 

友人の言葉 

でも、明らかに発音の悪さのせいで、相手に聞き返されてしまったあなたからすれば、「私の発音が悪いのだから、やはり謝りたい」と思いますよね? 

始めのうちは、私自身も無意識のうちに謝っていたようです。 

というのも、ある時フランス人の友人に「発音に自信がないからといって、謝る必要はないのよ!」と言われたことがあるからです。 

彼女は続けて、「発音が悪いのは、別にあなたのせいじゃない。 

あなたはフランス生まれじゃないんだから。 

それに、もしも私が日本語を話せても、私の日本語はなまると思う。 

そうしたら、私もあなたのように、謝らなくちゃいけないの?」 

…この友人には、本当に感謝しています。 

ここまで言ってくれる人は、あまりいないからです。 

なまりに慣れている? 

オリンピックを始めとしたスポーツの世界大会などで、フランスの移民社会としての一面が有名になりました。 

なので今や、ネイティブの発音からは程遠いフランス語を聞くことも、稀ではありません。 

またフランスには海外領土がいくつもあり、さらにはアフリカの約半数の国ではフランス語が通じます。 

彼らの話すフランス語には、当然フランス本土に住む人たちとはかなり異なるなまりがあるわけです。 

ネイティブの立場 

でも、なまりのあるフランス語で話したせいで、フランス本土生まれのネイティブから聞き返されたからといって、謝る人など誰もいません。 

そして当然ながら、ネイティブのフランス人たちは、なまりのあるフランス語が珍しくはないということも、よくわかっているのです。 

彼らにすれば、「わからないから聞いた」というだけで、謝罪を求めているわけではありません。 

逆にそこで謝られてしまうと、返って「悪いことをしたわけでもないのに、どうして謝るの?」と思うのです。 

実行したこと 

では、日本生まれの日本人なのだから、なまりがあっても仕方がない、というのも違うと思っています。 

もちろん、ネイティブと全く同じにはなれませんが、マネをして近づくぐらいの努力はしたい、と考えて実行することにしました。 

具体的には、まずRの発音を再度練習しました。 

そして、たくさんある母音を見直して、日本人にとってはわかりにくい、わずかな違いを聞き取るための訓練をしました。 

聞き取れなければ、自分で発音することはできないからです。 

ネイティブ相手にしたこと 

この訓練に関しては、身近なフランス人たちに頼んで発音してもらうことは避けました。 

映像を繰り返して納得いくまで見聞きした方が、効率よくインプットしやすいのです。 

聞き取れるようになったら、こっそり自分でも発音してみて、映像に近づけます。 

そして、ネイティブ相手に話すことで、アウトプットの訓練をしました。 

すると、明らかに聞き返される頻度が減ったのです。 

この体験は、少しずつ自信につながり、不安だった私を支えてくれるようになりました。 

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