新しい日本語の「タイパ」
「タイパ(タイム・パフォーマンス)」という言い方は、比較的新しい日本語です。
フランス語で「タイパ」、つまり「費やした時間に対して得られる満足度や成果が高い」というニュアンスを表現したい場合は、どう言えばいいのでしょうか?
自然に表現できるフレーズをご紹介します。
前提は「時間の割に成果が出る」
「タイパ」という言葉、私自身は、実際に人が言っているのを聞いたことがありません。
フランス在住なので、新しい日本語に直接触れるチャンスが、ほぼないのです。
確かネットニュースで「コスパの次はタイパ」のような、新しい言葉を紹介している記事を見て知ったと記憶しています。
「コスパがいい」と言えば「値段の割に品質のいい品物やサービスである」ということなので、「タイパがいい」なら「時間の割に成果が出る」という意味だと理解しています。
その前提でフランス語のフレーズをご紹介しますが、もしも「タイパ」の意味を間違って捉えているなら、フランス語の方もズレてしまうと思います。
その点はご了承をお願いします。
よく使われる表現
さて、フランス語には「タイム・パフォーマンス」をそのまま表す言い方はありませんが、「時間を節約する」という意味でよく使われる表現があります。
- On gagne du temps.
(時間を節約する)
「gagne(原形 gagner)」は動詞で、「稼ぐ」「得る」「勝つ」といった意味があります。
「du」は部分冠詞と言われるもので「de」と「le」が合わさったもの、「temps」は「時間」です。
時間は数えられない名詞という扱いなので、「いくらかの」という意味を持つ部分冠詞とともに「du temps」になります。
フランス語の時間の捉え方とは?
でも、時間を「稼ぐ」「得る」「勝つ」という言い方が、なぜ「時間を節約する」という意味になるのでしょうか?
これはフランス語の面白い考え方なのですが、フランス語では時間を「節約すべき何か」というよりは、「自分の努力によって手に入れるモノ」と捉えます。
要するに「gagner du temps」は、「(効率をよくすることで)自分のための時間をひねり出す・手に入れる」という意味になるのです。
ニュアンスとしては、日本語の「時間を浮かせる」という感覚に近いと思います。
「タイパ」より安心?
では、実際に使われることを想定して「タイパ」をフランス語にしてみます。
- Je regarde des vidéos en vitesse rapide pour gagner du temps.
(タイパを考えて動画を倍速で見ている)
直訳すると、「en vitesse rapide」は「高速で」、「pour gagner du temps」は「時間の節約のために」になります。
「pour gagner du temps」という言い方は、日常会話でも本当によく使われます。
まだまだ新しい日本語である「タイパ」を知らない日本人はいても、「pour gagner du temps」がわからないフランス人ネイティブはいないので、どうぞ安心して使ってみてくださいね!
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