言い換えは不可!
日本語の外来語「シビア」は英語から入った言葉で、「シビアな現実」「シビアな結果」のように使われます。
「シビア」を他の言葉に言い換えるなら、「厳しい」「甘くない」などになるでしょうか?
フランス語にも、「シビア」の語源となった英単語と親戚関係にあるともいえる「sévère」という単語があり、「厳しい」と訳されることがあります。
ただし「シビア」を「sévère」で言い換えることは、まずできません。
その理由はなぜなのか、「シビア」はどのように言えばいいのかをご紹介します。
日本語の「シビア」
まず、日本語の「シビア」とは何を表すのかを確認しておきます。
普段何気なく使っている言葉ですが、「シビア」と言えば「(条件・状況・現実などが)厳しい/甘くない/余裕がない」という意味です。
ため息をつきながら、「あ〜あ、シビアだね…」などと言ったりすることも。
やり場のなさを嘆く言い方で、状況が甘くないということを感じている表現です。
- 「シビア」(条件・状況・現実などが)厳しい/甘くない/余裕がない
フランス語「sévère」とは?
前述通り、フランス語の「sévère」にも「厳しい」という意味がありますが、語源をたどれば「シビア」と遠い親戚関係にあるとはいえ、実はかなり異なります。
フランス語の「sévère」は、「厳格な」「容赦ない」といった意味があり、ただ単に「厳しい」と言うよりは、間違えば罰を受けかねないといった恐怖感を伴うものです。
- 「sévère」厳格な/容赦ない
「シビア」をフランス語に
そのため、「シビア」を「sévère」で表現することはまずありませんが、かと言って「シビア」を1つの単語で言い表すのも困難です。
日本語の「シビア」をフランス語にする場合には、文脈によって「dur」「difficile」「strict」などを使い分けることになります。
「シビアな現実」
- La situation est difficile.
- La situation est dure.
「シビアな条件」
- Les conditions sont strictes.
- Les conditions sont dures.
「シビアな判断・評価」
- Son jugement est strict.
- Son évaluation est dure.
「シビアな数字・結果」
- Les chiffres sont mauvais.
- Les résultats sont difficiles.
「シビアだね…」の言い方
なお前述の、やり場のなさを嘆く時の「シビアだね…」は、フランス人もよく言います。
- C’est dur.
(難しい) - C’est pas facile.
(簡単じゃない) - C’est compliqué.
(複雑だ)
といった具合です。
「シビア」と「sévère」の違い
最後に繰り返しになりますが、「この会社、ルールがシビアだね」と言う場合、
- 日本語で「ルールがシビア」と言えば
→ 厳しいけれど、運用次第で何とかなるかもしれない
というニュアンスになりますが、フランス語の「sévère」を使って言う場合は、
- Les règles sont sévères.
→ 守らなければ制裁がある/裁かれるリスクがある
という強迫観念を伴う厳しさです。
やはり日本語の「シビア」とフランス語の「sévère」は、別物ですね!

コメント