【フランス語のフレーズ】「まっすぐな右脚」が言いにくい?フランス語ならではの理由!

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やっかいな同音異義語

今回注目するのは「droit」「droite」という単語です。

同じスペル・同じ発音の同音異義語が3種類あり、名詞・形容詞・副詞の違いもあるのですが、意味の違いは文脈で判断しなければならないことがよくあります。

そのせいで「まっすぐな右脚」は、フランス語だととても言いにくいのです。

3種類の「droit」「droite」

3つの同音異義語については、先日(2025年2月14日)配信した、ブログ・ポッドキャストの【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】第386回で詳細をご紹介しました。

この中では「droit」もしくは「droite」に「法律/権利」「右」「まっすぐ」という3種類の意味があり、品詞による違いにも触れています。

なので今回は、フランス語のフレーズにある「droit」「droite」がどれなのかを見分けられるようになりましょう。

副詞なら

一見して3種類のどれかがわからなくても、副詞なら「まっすぐに」になります。

  • Tiens-toi droit !
    (姿勢をまっすぐにしなさい!)

名詞なら

名詞の場合は、男性名詞なら「法律/権利」、女性名詞なら「右」になります。

ただし複数形になったりして名詞の性別がわからない時は、文脈で判断することになります。

  • à droite de la porte
    (ドアの右側に)
  • les droits de l’homme
    (人権)

形容詞なら

形容詞の場合は、文脈で判断することになります。

  • le chemin droit
    (まっすぐな道)
  • la jambe droite
    (右脚)

「まっすぐな右脚」

最後の形容詞の例でわかる通り、「右脚」に当たるフランス語は「la jambe droite」です。

でもこれに「まっすぐな」という形容詞を付け加えるには、どうしたらいいのでしょうか?

「まっすぐな道」が「le chemin droit」なのですから、「まっすぐな」という形容詞は「droit」、「jambe」が女性名詞なので、形容詞も女性形になって「droite」です。

でも単に2回繰り返してつけるのは、やはりヘンなので、

「la jambe droite et droite」もしくは「la jambe droite et bien droite」のように、「et(そして)」や「bien(よく)」なども付けたりします。

  • Elle a une jambe droite et bien droite.
    (彼女はまっすぐな右脚だ)

余計な苦労が必要?

ただし場合によっては、分かりにくくなることもしばしばです。

そのため正確に伝えようとすると、工夫が必要になることがあります。

全く同じことを言うために、関係代名詞を使うのも1つの手です。

  • Elle a une jambe droite qui est bien droite.
    (彼女はまっすぐな右脚だ)

もしくは、「parfaitement(完全に)」を加えることで、「まっすぐ」の意味だと伝えることもあります。

  • Sa jambe droite est parfaitement droite.
    (彼女の右脚は完全にまっすぐだ)

日本語なら単純に言えるものが、フランス語だと余計な苦労をすることになる例ですね!

この記事を音声で聞くなら 

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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