恥を忍んでご紹介します…
母国語であっても、そして母国でずっと教育を受けてきていても、言葉の意味を取り違えていて、誤解したまま大人になってしまうことがあります。
もちろんすべての人がそうではないかもしれませんが、私自身は日本語のカモ・アヒル・ガチョウの関係を勘違いしていました。
今回は恥を忍んでこの勘違いをご紹介しますが、これをきっかけにして、フランス語のカモ・アヒル・ガチョウの関係をご理解いただければ幸いです。
ああ、勘違い!
フランス語の動物名は、カモについては、2026年3月25日の【動物のフランス語】⑤カモという配信で、ガチョウについては、2026年3月27日の【動物のフランス語】⑥ガチョウという配信で、ご紹介しています。
ただし、この両配信ではアヒルについては触れていません。
というのも、日本語の「アヒル」には誤解があるからなのです。
これはもしかしたら私だけかもしれませんが、フランス語のおかげで気づくまで、私はずっと「アヒル = ガチョウ」なのだと勘違いしていました。
なぜなら、日本語で「カモ肉」とは言いますが、「アヒル肉」とはあまり言わないように思うのです。
カモ・アヒル・ガチョウの関係とは?
調べてみると、カモとアヒルは同じ鳥で、野生のモノをカモと呼び、飼育されているものをアヒルと呼ぶとのこと。
ですが、「カモ肉」として売られているものの大半は飼育されていた鳥なので、本来なら「アヒル肉」と呼ぶべきなのに、「カモ肉」が定着しているようです。
これが顕著に表れているのが、「フォアグラ」です。
よく「カモのフォアグラ」と言いますが、自然界にフォアグラは存在せず、飼育で太らせるものなので、日本語として正しいのは「アヒルのフォアグラ」ですね。
そしてガチョウは、まったく別の種類の鳥。
フランス語では、野生であるカモと飼育されるアヒルの区別はなく両方とも「canard」で、ガチョウは「oie」と言います。
この件に関しては、フランス語の方が日本語よりもスッキリした分け方になっています。
フランス語のカモ・アヒル・ガチョウ
ただし一般的には、フランス語の動物の呼び方は本当にややこしく、1種類の動物に対して、オス・メス・子どもの3種類の名前が存在します。
フランス語のカモ・アヒル・ガチョウを再度まとめ直してご紹介します。
カモ・アヒル
前述の配信ではご紹介していない内容として、カモ・アヒルに関しては「canette」という、若いメスのカモを表す単語があります。
- un canard(オス/総称)
- une cane(メス)
- une canette(若いメス 料理用語)
- un caneton(子ども)
他の多くの動物と同様に、カモ・アヒルの総称はオスの「canard」です。
若いメスの「canette」は料理の専門用語ですが、スーパーの精肉コーナーでも見かけるほど、よく使われている言葉です。
カモ・アヒルの料理に関しては、オスの「canard」と、若いメスの「canette」が使われ、メスの「cane」が登場することはまずありません。
ガチョウ
ガチョウには、すでに別配信でご紹介済みの内容に付け加える単語はありません。
- un jars(オス)
- une oie(メス/総称)
- un oison(子ども)
ガチョウは大半の動物とは違い、例外的に基本形がメスの「oie」です。
ガチョウの料理で登場する単語は、この「oie」のみ。
オスの「jars」は、飼育の現場で繁殖のために使われる程度で、フランス人ネイティブでさえ、「ガチョウのオスってどう言うんだっけ?」と聞いたりするレベルです。
「みにくいアヒルの子」について
ところで、童話の『みにくいアヒルの子』の主人公は、白鳥の子だったというお話しですが、その他大勢の、いじめを行った鳥たちについて、考えたことはありますか?
彼らは飼育されている鳥の子どもたちだったので、「アヒルの子」だったということです。
そこに野生である白鳥の子どもが紛れ込んでしまったため、「みにくい」と言われ続けたということのようです。
ちなみにこのお話しの「アヒルの子」は、フランス語で「petit canard」と訳されています。

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