最小限の努力で覚えよう!
今回のキーワードは「vraiment」です。
本当によく使われる関連単語があるので、それと一緒に覚えてしまえば、1つずつ覚えるよりも半分の努力で済みます。
関連単語なので、当然似通った意味なのですが、一緒に覚えることで、わずかなニュアンスの違いも理解しやすくなります。
このフレーズの場所と背景
では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「Mais sa planète est vraiment trop petite.」の場所と背景を確認しておきます。
このフレーズは、第14章の終わりにあります。
第14章で王子さまは、街灯をつけたり消したりする男の悩みを聞いて、改善策を提案したりします。
今回のフレーズは、王子さまが心の中で思ったことです。
「mais」
「mais」の基本的な意味は「しかし」「けれど」で、逆説を表します。
「sa」
「sa」は、「彼の」「彼女の」などの意味を持つ、3人称所有形容詞の女性形・単数です。
3人称所有形容詞の男性形・単数は「son」、複数は「ses」です。
「planète」
「planète」は女性名詞で、「惑星」という意味です。
「est」
「est」は、être の3人称単数の活用形です。
「vraiment」
「vraiment」は、副詞です。
「本当に」「まったく」「実に」などの意味があります。
「trop」
「trop」は「あまりに」「非常に」の意味です。
「trop + 形容詞(または副詞)」の形でよく使われます。
「petite」
「petite」は、形容詞「petit」の女性形です。
この女性形の方は、語尾に「e」がつくことで、発音が変わっています。
基本的には「小さい」ですが、「幼い」「かわいい」という意味があります。
また形容詞だけではなく、場合によっては名詞の「子ども」としても使われます。
男性名詞としてなら男の子、女性名詞なら女の子を指します。
ここでは「trop + 形容詞(または副詞)」の形なので、形容詞です。
背景を見てみると
第14章の星に来る前に出会った人たちは、あまりにも自分のことしか考えていなかったので、王子さまはその都度、がっかりしてその人たちと別れてきました。
ところが街灯をつけたり消したりする男との会話を通して、王子さまは初めて友だちになれると思いました。
そして、今回のフレーズになります。
「vraiment」の関連単語
「vraiment」は、「本当に」「まったく」「実に」などの意味の副詞ですが、ぜひ一緒に覚えるべき関連単語の「vrai」があります。
ただしこの「vrai」という単語には、形容詞・名詞・副詞があり、さらに形容詞として使われる際には、名詞の前後で意味が異なるので、注意が必要です。
形容詞の「vrai」
形容詞の「vrai」は、「真実の」「本当の」「現実の」などという意味です。
ただしこれらの意味になるのは、名詞の後ろについたり、単独で使われる場合です。
名詞の前につくと「本物の」「ぴったりの」などという意味になります。
「C’est vrai.(その通りです)」「C’est vrai ?(本当?)」などがよく使われます。
名詞の「vrai」
名詞の「vrai」は、「真実」「事実」「現実」などという意味です。
男性名詞です。
副詞の「vrai」
副詞の「vrai」は、「正しく」「真実に則して」などという意味です。
副詞として一般的に使われるのは、今回のフレーズにある「vraiment」の方です。
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シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。
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