語源はフランス語
「カブリオレ」という言葉を知っていますか?
オープンカーの名前になっているので、車好きな方ならよくご存じかもしれませんね。
語源はフランス語ですが、そのルーツが意外なので、ご紹介します。
フランス語の「オープンカー」
フランス語の会話での「オープンカー」は、「décapotable」という単語を使うことが多いです。
直訳すると「屋根を外せる」という意味で、例えば
- Il a acheté une décapotable comme deuxième voiture.
(彼は2台目の車としてオープンカーを買った)
のように言います。
2つのオープンカー
前述通り、「カブリオレ」はフランス発祥の言葉です。
フランス語で「cabriolet」と書き、オープンカーという意味にもなります。
でも先ほどの例文の「décapotable」を「cabriolet」にして、「cabrioletを買った」にすると、若干意味が変わるのです。
少し車のスペックや、ポルシェやベンツなどのブランドを意識した、ちょっと気取った感じ、あるいは車好きな人の響きになります。
意外なルーツ
でもその語源をたどると、元は「cabri(子ヤギ)」なのです。
これが「cabrioler(子ヤギが / 子ヤギのように跳ね回る)」という動詞になり、18世紀に登場した新型の馬車の名前「cabriolet」につながりました。
この新型の馬車は、それまでの大型なモノとは違い、わざわざ御者を雇わなくても、馬に慣れた人なら自分で乗れるという点で、革命的でした。
大型で重厚な旧式の馬車に比べて、軽くて自分の思うように運転できるため、お金持ちの若者などにとても人気があったそうです。
スピードを出して石畳の道を駆け抜ける姿が「ピョンピョンと跳ね回る子ヤギのようだ!」ということで、「cabriolet」という名前になりました。
馬車から車へ
そして、18世紀の馬車の名前「cabriolet」が、20世紀のオープンカーの名前にもなっていくのですが、それは単に「人気のある乗り物のイメージ」を継承しただけではありません。
実は馬車の「cabriolet」は軽いだけでなく、それまでの馬車では固定されていた屋根が、開閉可能な形になっていました。
天気のいい日は屋根を開けて、開放的なドライブを楽しめる乗り物だったのです。
もうこれは、オープンカーそのものですよね!
受け継がれた爽快感
前述通り、フランス語の会話で「オープンカー」の意味で「cabriolet」を使うと、ちょっと気取った感じにもなります。
ただしフランス人ネイティブでも、まさかこの言葉が「cabri(子ヤギ)」から来ているなど、気にも留めていない人が大半です。
現代のオープンカーは「ピョンピョンと跳ね回る子ヤギ」のようには見えませんが、「屋根を開けて風を感じながら走る」という爽快感が受け継がれているようです。

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