革命記念日 + オリンピック
ご存じの方も多いと思いますが、毎年7月14日はフランスの革命記念日です。
パリで行われるパレードだけではなく、フランス各地で花火大会が行われる日です。
加えて今年は、パリオリンピックも間近に迫っているので、ニュースが盛りだくさんです。
聖火がパリへ!
このブログでも、聖火が5月8日に南フランスのマルセイユに到着した件に触れましたが、その後フランス各地を回って、パリに到着しました。
なので「聖火がパリに到着しました!」というフレーズが盛んに報道されています。
フランス語では
「La flamme olympique est à Paris !」
または
「La flamme olympique est arrivée à Paris !」
と言われています。
「La flamme olympique est à Paris !」
まず「聖火」は、「la flamme olympique」と言います。
「la」は定冠詞単数女性形、「flamme」は「炎」という意味の女性名詞ですが、場合によっては「火事」や「火災」の意味でも使われます。
ここでの「olympique」は形容詞で、「オリンピックの」という意味です。
なので「la flamme olympique」は直訳すると「オリンピックの炎」ということです。
ちなみに「flamme」が女性名詞なので、それを修飾する形容詞の「olympique」も女性形になるはずですが、「e」で終わる形容詞は変化しないという決まりがあります。
「est」は動詞「être」の活用形(現在形)、「à」は前置詞です。
「La flamme olympique est à Paris !」で「聖火はパリに!」という意味になります。
「La flamme olympique est arrivée à Paris !」
もう1つのフレーズを見ると、「arrivée」が足されているだけですね?
これは「到着する」という意味の動詞「arriver」の過去分詞「arrivé」の女性形です。
一見すると形容詞のようにも見えますが、実は「arriver(到着する)」という動詞は、このブログで何度も扱ってきた、過去表現に「être」を伴なう「17の変わり者動詞」の1つです。
(「17の変わり者動詞」に関しては、このシリーズの第207回などを参照してください)
つまり、このフレーズには過去表現が使われていて、「聖火がパリに到着しました!」という意味です。
注意点は?
注意点が1点あり、今回のフレーズのように主語に女性名詞や女性の名前などが使われていると、女性形の「arrivée」になりますが、男性名詞や男性の名前などが使われれば、男性形の「arrivé」になるということです。
もっとも発音は一緒なので、会話で使うだけなら、あまり気にする必要はありません。
応用問題とヒント
では、ここで応用問題を1つ。
「聖火は5月8日にマルセイユを出発し、7月14日にパリに到着しました。」
というフレーズをフランス語にしてください。
「partir(出発する)」という動詞もまた、過去表現に「être」を伴なう「17の変わり者動詞」の1つで、過去分詞は「parti」という形になるというのがヒントです。
応用問題の解答
正解は
「La flamme olympique est partie de Marseille le 8 mai et est arrivée à Paris le 14 juillet.」です。
「arrivée」と同じように、「parti」にも「e」がついて「partie」になること、出発地のマルセイユにつく前置詞が「de」になること、日付には定冠詞「le」がつくことがポイントです。
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