同じスペルで発音が違うことも!
今回扱うフレーズは短いので、「tout」という単語のまとめをお届けします。
本当は「名詞」「形容詞」といった品詞ごとの説明などは、あまり好きではないのですが、「tout」に関しては、まとめて覚えておいた方が混乱せずに済みます。
品詞の違いで発音まで変わるケースもあるので、全体がわかっていると安心です。
このフレーズの場所と背景
では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「Et c’est tout ?」の場所と背景を確認しておきます。
このフレーズは、第13章の終わりの方にあります。
第13章では、王子さまと、訪問先のビジネスマンとの会話が続きます。
後半ではビジネスの内容について話しているのですが、今回のフレーズは王子さまのセリフです。
「et」
「et」は「そして」という意味です。
「c’est」
「c’est」は、「これ(それ・あれ)」を意味する「ce」と、être の3人称単数の活用形「est」が合わさってできています。
意味は「これ(それ・あれ)は~です。」
「tout」
ここでの「tout」の意味は「すべて」「全体」です。
詳しくは、この後のまとめを参照してくださいね!
背景を見てみると
「自分はたくさんの星のオーナーだ」と言うビジネスマンに、王子さまはいろいろと質問します。
でも、その仕事内容は、星を数えて紙に書き、その紙を銀行に預けるだけでした。
今回の「Et c’est tout ?」は、その事実を知った王子さまのリアクション部分です。
なので「それで全部?」というよりは、「それだけ?」に近いでしょうね。
【保存版】4種類の「tout」まとめ!
「tout」という単語は、使い方によって微妙に意味が変わってきます。
4種類の内訳は、「形容詞」「副詞」「代名詞」「名詞」です。
また形状の変化もあり、こちらも4種類。
ただし品詞の違いによっては、変化が全くなかったり、一部だけ変化したり…。
発音が変わる場合もあるので、それも含めてまとめます。
まず4種類の形状、そして4種類の品詞の順にまとめますね!
「tout」4種類の形状
- 男性/単数:tout
- 男性/複数:tous
- 女性/単数:toute
- 女性/複数:toutes
女性形の発音は「e」が語尾につくことで変わります(単数・複数同音)。
B「tous」は「s」が発音される場合があります。
形容詞の「tout」
- 意味は「~の全体」「すべての~」
- 単数/複数の違いで、かなり意味に差が出る
- 形容詞なので、性・数の変化がある
- 発音は基本通り
形容詞の用例
- tout le livre:1冊の本すべて・単数
- tous les livres:(そこにある複数の)本すべて・複数
- toute la brioche:ブリオッシュ丸ごと1個・単数
- toutes les brioches:(そこにある複数の)ブリオッシュすべて・複数


副詞の「tout」
- 意味は「とても」「非常に」
- 動詞や形容詞を修飾し、程度や強調を表現する
- 基本的に「tout」のみ
- ただし子音子・無音のhで始まる女性形容詞の前では「toute(s)」になる
- 発音は基本通り
副詞の用例(意味:とても愛想がいい)
- Il est tout aimable.:単数
- Ils sont tout aimables.:複数
- Elle est tout aimable.:単数・母音字で始まる女性形
- Elles sont tout aimables.:複数・母音字で始まる女性形
副詞の用例(意味:とても小さい)
- Il est tout petit.:単数
- Ils sont tout petits.:複数
- Elle est toute petite.:単数・子音字で始まる女性形
- Elles sont toutes petites.:複数・子音字で始まる女性形
代名詞の「tout」
- 単数の時の意味は「すべて」「全部」
- 名詞の代わりに入れる
- 複数の時の意味は「すべての人」「すべてのもの」
- 女性形単数はないので、単数は「tout」のみ
- 複数は性によって変化:「tous」「toutes」
- 代名詞の「tous」の「s」は発音する
代名詞の用例
- Tout est prêt.:すべて準備完了・単数
- Tous sont intelligents.:みんな賢い・複数
- C’est tout.:それだけです →今回のフレーズ
名詞の「tout」
- 意味は「全体」「全部」「肝心なこと」
- 男性名詞
- 複数はほとんど使われない
- 発音は基本通り
名詞の用例
- Pas du tout.:いいえ全然
- Le tout pour le tout.:一か八か
ネイティブでも間違えるかも!
「tout」に関しては、ネイティブのフランス人でも細かいスペルを間違える人がいるレベルです。
(学校で習うので、間違えれば恥ずかしいと思いますが…)
この4種類で一番使うのは形容詞なので、まずは形容詞の単数・複数を覚えるのがおススメです。
単数の「tout le livre」だと「1冊の本すべて」、複数の「tous les livres」だと「本棚の本すべて」のように覚えると失敗せずに済みます。
女性形はブリオッシュの例を参考にしてください。
「toute la brioche」で「ブリオッシュ丸ごと1個」、複数の「toutes les brioches」なら「たくさんあるブリオッシュすべて」になります。
写真と一緒に覚えれば、食いしん坊さんなら楽勝ですよね!
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シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。
下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!
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