378 IR動詞を覚えよう! Et les étoiles vous obéissent ?

動詞

2番目にポピュラー

今回のフレーズには「IR動詞」と呼ばれる動詞が含まれています。

フランス語の動詞の中で2番目にポピュラーな形なので、覚えておけば便利です。

このフレーズの場所と背景 

では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「Et les étoiles vous obéissent ?」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第10章の中ほどにある王子さまのセリフです。 

「et les étoiles vous obéissent」 

「et」は「そして」、「les」は定冠詞複数、「étoiles」は「星」という意味の女性名詞「étoile」の複数形です。

ここでの「vous」は目的格なので「あなたを」「あなたに」という意味、「obéissent」は(人が)「~に服従する」「~に従う」という意味の「obéir」の活用形(現在形)です。

背景を見てみると 

旅に出た王子さまが最初にやって来たのは、年老いた王様が1人で暮らす小さな星でした。 

王子さまを見つけた王様は「家来がやって来た」とばかり、大喜びです。 

でも長旅で疲れていた王子さまは、王様の前であくびをして王様にたしなめられます。

すると王子さまは我慢できないと反論するのですが、このことをきっかけに、王子さまは王様が誰かに命令したり指示したりすること自体が嬉しいということを知ります。

何にでも自分の命令が通用すると思っている王様に、王子さまが投げかけた質問が、今回のフレーズです。

もっともポピュラーな動詞

さて、「obéir(~に服従する/従う)」が冒頭で触れた「2番目にポピュラーな動詞」ですが、このシリーズの第197回では、もっともポピュラーな動詞「ER動詞」をご紹介しています。

この回では「voler(飛ぶ)」という動詞の活用表を扱いました。

  • voler(飛ぶ)過去分詞:volé
単数1人称 je vole 
2人称 tu voles 
3人称 il/elle vole 
複数1人称 nous volons 
2人称 vous volez 
3人称 ils/ells volent 
IR動詞「obéir」現在形活用表

「obéir」の活用表

そして2番目にポピュラーな「IR動詞」をご紹介します。

  • obéir(~に服従する/従う)過去分詞:obéi
単数 1人称 j’obéis
2人称 tu obéis
3人称 il/elle obéit
複数 1人称 nous obéissons
2人称 vous obéissez
3人称 ils/ells obéissent

→ 「obéir」は母音から始まるので、「je(わたし)」が「j’」になって合わさり、「j’obéis」になります。

「IR動詞」活用のポイント

IR動詞現在形のポイントをまとめます。

ER動詞と似たような活用をするのですが、細かな部分が違います。

  • 単数(je/tu/il/elle)の発音は全部同じです。
  • 「je」と「tu」は全く同じ形、「il/elle」の語尾は「t」です。
  • 複数は語尾「ir」が「iss」になるものの、ER動詞と同じ活用です。

その他の「IR動詞」

つまりER動詞の活用がわかっていれば、IR動詞の活用も、ポイントを押さえるだけで覚えられます。

そして「obéir(~に服従する/従う)」以外のIR動詞もご紹介しておきます。

  • finir(終わる/終える)
  • choisir(選ぶ)
  • fournir(提供する)
  • réfléchir(よく考える)
  • réussir(成功する)

この記事を音声で聞くなら 

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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