読めて書けることが大切!
このブログ・ポッドキャストでは、すでに何回か数字の大切さについてお話ししています。
また「とりあえず100まで」覚えるようにおススメしているのには、フランス語ならではの事情があります。
フランスで生活する私自身の経験とともにご紹介します。
千や万単位は稀
100までの数字の読み・書き・発音のポイントについては、0から30までを2025年4月18日の配信で、31から100までを2025年4月21日の配信で扱っています。
なぜ100までの数字が大切かというのは、フランスで使われている通貨がユーロであり、千や万単位の買い物をすることが、日常生活の中では稀であるということもあります。
そしてさらに、電話番号の言い方が関係しているという意味でも大切なのです。
日本との違い
例えば「01-2345-6789」という電話番号があったとします。
フランスでも、ケタ数自体は変わりません。
ただし、フランスで電話番号を表記する際には、「01.23.45.67.89」または「01 23 45 67 89」になります。
最近は携帯電話の影響で「0123456789」のように書かれてしまっているものも多くなりましたが、人が電話番号を言うときには、2ケタずつ発音するので、「01.23.45.67.89」または「01 23 45 67 89」と書くのが親切なのです。
具体的な読み方
つまりこの電話番号「01 23 45 67 89」をフランス語で言う場合は
- zéro un vingt-trois quarante-cinq soixante-sept quatre-vingt-neuf
になるのです。
日本語のように数字1つずつを言うのではなく、2ケタずつ発音するので、99までは日常的に使います。
フランス語ならではの事情とは?
なお、2025年4月21日の配信でも触れましたが、特に70以降の数字は合成構造になっているため、長くなってしまいます。
書いてあるものを見るなら、ハイフンで全部をつなぐので、まだいいのですが、聞き取る時には注意が必要です。
まして、自分が発音して相手にわかってもらうためには、リズムよく言えないと「quatre-vingt-neuf(89)」と言っているつもりなのに、「4・20・9」の3つの数字かのように受け取られてしまいます。
早口で苦労!
わたしはフランスに来たばかりの頃、当時は携帯電話がなくて、固定電話だけだったのですが、偶然にも家の番号が70未満の番号ばかりだったので、うれしかったことを覚えています。
「01.23.45.67.01」のような番号だったのです。
おかげで、自分の電話番号を聞かれて答えた際に、間違われることがなかったので良かったのですが、他人の電話番号を聞き取るときは大変です。
フランス人ネイティブは、先ほどの「quatre-vingt-neuf(89)」と言っているつもりなのに「4・20・9」と受け取られるようなリスクがあることをわかっているので、どうしても早口になるのです。
イメージとしては、「zéro un(01)」と「quatre-vingt-neuf(89)」を、それぞれ発音する際のスピードがほぼ同じ。
なので、こちらとしてはわかりにくくて、ゆっくり発音してほしいタイミングで早口になります。
携帯電話が普及した現在でも、初めて会った人との電話番号の交換は、よくあることです。
やはり100までは、しっかり覚えて発音もできるようにしておくに越したことはありませんね!
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