外来語の幼児語
フランス語の幼児語が、日本語にも外来語として入っていますね。
英語由来の言葉でも、フランス語―英語―日本語の順で入ったと言われている言葉があります。
ただし、元の言葉とは異なる意味で使われている場合もあるようです。
今回は、家族を呼ぶ場合の幼児語をご紹介します。
家族への幼児語
フランス語の幼児語と、一般的なフランス語を表にしてまとめました。
「兄」「姉」がないのは、兄弟同士は年齢に関係なく、ファーストネームで呼び合うので、幼児語が存在しないためです。
フランス語の幼児語一覧
日本語 | 幼児語 | 一般 |
父 | papa | père |
母 | maman | mère |
祖父 | papy | grand-père |
祖母 | mamie | grand-mère |
おじ | tonton | oncle |
おば | tata | tante |
「パピー」と「マミー」
外来語の「パピー」と「マミー」は、「パパ」と「ママ」の類似語として捉えている人がいるようです。
英語由来として使われているのかもしれませんが、フランス語の「papy」は「おじいちゃん」、「mamie」は「おばあちゃん」のことです。
なお、「papy」を「papi」、「mamie」を「mamy」として書いてもいいとされています。
幼児語は何歳まで?
私はフランスに来るまで「papa」「maman」以外の幼児語を知らなかったので、それ以外の幼児語を聞いて「かわいいな!」と思ったものですが、実際に幼児語を耳にする機会は、そうそう多くはありません。
なぜなら、かなり小さな子どもであっても、「うちのパパが~」や「ぼくのおばちゃんが~」のノリで幼児語を使うことは、ほとんどないからです。
フランスでは3歳から幼稚園に通うのですが、それ以上の子どもで他人に対して幼児語を使う子どもは、まず見かけません。
よその人には恥ずかしい?
もちろん大人になっても、自分の父親本人を呼ぶときは「papa」と呼ぶのですが、他人に向かって「うちのパパ」と言うのは、恥ずかしいらしいのです。
5歳ぐらいの子どもが私に向かって、自分の母親のことを「maman」と言ってしまい、本人がハッとして言い直すのを、何度も目撃しています。
この様子は、本当にかわいいですよ!
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