【動物のフランス語】⑧ネズミ

勉強法

それぞれに別の名前が…

フランス語の動物の名前は、本当にややこしいです。

基本になるのはオスの名前ですが、その動物のメスが女性形になるだけのこともあれば、まったく別の名前になることがあります。

そして同じ動物の子どもにも、さらに別の名前が存在します。

つまり1種類の動物なのに、3つの別の名前をすべて覚えなければならないのがフランス語なのです。

そこで、この負担を少しでも軽くしようと考え、できるだけイメージしやすく、会話の中で使われることが多いフレーズで、基本形のオス・メス・子どもの名前を、動物ごとにご紹介します。

その第8回目は、ネズミです。

フランス語のネズミ

まず、ネズミの3種類の名前をご紹介します。

  • un rat(総称)
  • une rate(メス)
  • un raton(子ども)

ネズミはオス・メスを区別することが少ない動物で、性別を意識せずに「rat」と呼ばれることが多いものです。

また、理由は後述しますが、一応単語は存在するものの、子どものネズミの意味で「raton」と言うこともまずありません。

もう1種類のネズミ

ネズミに関しては、性別や子どもよりももっと大事な区別があります。

それがもう1種類のネズミである「souris」に関するものです。

こちらも、まずは名前をご紹介しますが、総称と子どもだけです。

  • une souris(総称)
  • un souriceau(子ども)

この「souris」も、性別を意識せずに「souris」と呼ばれることが多いものです。

ただし女性名詞なので、「une souris」になります。

2種類のネズミの違いとは?

「rat」「souris」ともに、日本語ならネズミですが、フランス語では全く別の動物として扱われます。

イメージとして、「rat」は「大きいネズミ」や「ドブネズミ」、「souris」は「小さいネズミ」です。

「rat」にはドブネズミに象徴されるような、都市の下水にいる汚くて、太ったネズミといったイメージがあります。

それに対し、「souris」には小さくてかわいらしいイメージです。

また、実験などで使うネズミも「souris」です。

「野ネズミ」に関しては「souris」が多いのですが、大きさによっては「rat」になることもあります。

ここでは便宜上「rat(大きいネズミ)」「souris(小さいネズミ)」ということにします。

日本語ネイティブには理解しにくい分け方ですが、フランス語の世界で「rat」と「souris」は、よく似てはいるけれど別の動物、という認識です。

いろいろなネズミ

ネズミが登場する例文を挙げておきます。

  1. Quand le chat n’est pas là, les souris dansent.
    (怖い者がいなければ、みんなが好き勝手にする)
  1. Il a une tête de rat.
    (アイツはズルそうなヤツだ)
  1. Il joue à cache-cache comme une petite souris.
    (彼は臆病だ)

などがあります。

ネズミはいない…

例文1は、直訳すると「ネコがいないとネズミたちが踊る」つまり「怖い者がいなければ、みんなが好き勝手にする」という言い方で、これは日常会話でもとてもよく使われます。

例えば学校で先生がお休みだと生徒たちが騒ぐなどの場面で、先生がネコ、生徒たちがネズミたちにたとえられるわけです。

この場合のネズミには「souris」が複数形で使われますが、最後が「s」で終わっている単語なので形は同じです。

「souris」には小さくてかわいらしいイメージがあるので、生徒が騒いでいる様子を好意的に言っています。

それに対して、例文2の「rat」には悪者のイメージがあるので、こう言えばけっこうな悪口です。

直訳すると「彼はネズミの頭(顔)だ」ということなのですが、「rat」の方のネズミには、どうしても「ネズミのようにズルそう」といったマイナスイメージが付きまといます。

例文3の「jouer à cache-cache comme une petite souris(子ネズミのようにコソコソする)」という言い方は、直訳すると「子ネズミのようにかくれんぼをする」という意味ですが、子どもや小さい人・臆病な人に対して使われます。

「souris」は多くの場面で小さくてかわいらしいというプラスイメージで使われますが、臆病者のシンボルでもあります。

どの例文も、和訳するとネズミがいなくなってしまいますね。

子ネズミについて

ところで前述通り、子どものネズミを表す単語として「raton」「souriceau」があります。

でもあまり使われることはなく、例文3の「une petite souris」のようになることがほとんどです。

特に「raton」に関しては、「raton laveur(アライグマ)」という別の単語があり、これを単に「raton」と言ったりもするため、紛らわしいのです。

フランス人ネイティブでも「raton」と言えばアライグマを思い浮かべる人が多いので、大きなネズミの子どもを言いたいなら「un petit rat」と言う方が間違いがありません。

ただしこれも前述通り、「rat」にはマイナスイメージがついて回るので、かわいらしい子どものネズミという文脈なら「une petite souris」になりますね。

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