【フランス語単語まとめ】動物に由来する名詞④

勉強法

動物好きなフランス語?

フランス語には、動物の名前や、動物の身体の一部を借りた名詞がたくさん存在します。

そうした言葉は、「それが何に見えるか」という形だけではなく、「それがどんな風に動くか」という動作を非常に重視して名前をつけているのがわかります。

フランス語らしさの一端でもある、動物に由来する名詞のうち、「canard(カモ・アヒル)」が含まれる道具の名前についてご紹介します。

なお、動物としてのカモ・アヒルに関しては、2026年3月25日配信の【動物のフランス語】⑤カモにて扱っています。

あちこちにカモ・アヒル!

フランス語には、名前に「canard(カモ・アヒル)」が含まれる道具がたくさんあります。

カモ・アヒルと言えばくちばしが特徴的で、日本でもしばらく前には「アヒル口」の女性たちが人気でしたよね?

もちろんフランス語でも「bec de canard(カモ・アヒルのくちばし)」と言われ、それが道具の名前になってはいます。

でもフランス語では、単に「canard(カモ・アヒル)」という名前の道具があったり、「tête de canard(カモ・アヒルの頭)」という道具があるなど、くちばしに限らないのです。

医療道具のカモ・アヒル

医療の現場で使われる道具には、道具そのものの名前で呼ぶよりもカモ・アヒルのついた名前で呼ぶ方が、スタッフにとって、また患者さんにとっても快適であることが多いと思われます。

bec-de-canard(カモ・アヒルのくちばし)

医療道具としての「bec de canard(カモ・アヒルのくちばし)」と言えば、産婦人科などで使われる「クスコ(膣鏡)」ののことです。

正式名称は別にあるのですが、金属やプラスチック製の2枚の弁がパカッと開く様子が、まさにカモ・アヒルのくちばしそのものであることからこう呼ばれます。

canard(カモ・アヒル)

病院や介護の現場で使われる「canard(カモ・アヒル)」と言えば、男性用の「尿器(しびん)」のことです。

寝たまま使えるように、斜め上を向いた独特の受け口と本体の丸みが、水面に浮かぶカモ・アヒルの姿にそっくりなことからこう呼ばれています。

工具のカモ・アヒル

工具の世界では、挟む部分の形によってカモ・アヒルのくちばしが、丸い部分に突起のある形状からカモ・アヒルの頭という名称が登場します。

pince à bec de canard(カモ・アヒルのくちばしペンチ)

先端が平らで幅広く、少し丸みを帯びているフラットノーズタイプのペンチです。

普通のラジオペンチよりも接地面が広く、対象物を傷つけずにしっかり掴むことができるのが特徴です。

ciseaux à bec de canard(カモ・アヒルのくちばしハサミ)

じゅうたんの毛足をカットしたり、アップリケの余分な布をギリギリで切り落としたりするための仕立て用ハサミのことです。

ペリカンハサミとも呼ばれます。

片方の刃だけがカモ・アヒルのくちばしのように平たく大きく広がっていて、下の布を絶対に傷つけないガードの役割を果たします。

tête de canard(カモ・アヒルの頭)

車のタイヤ交換に使われる工具です。

先端部分が丸みを帯びていて、タイヤの縁を引っ掛けるために、くちばしのような突起があるのでこう呼ばれます。

日常生活におけるカモ・アヒル

身近な日常生活でも、実は目に見えにくい場所でカモ・アヒルが活躍していたりします。

valve à bec de canard(カモ・アヒルのくちばしバルブ)

「逆流防止弁(ワンウェイバルブ)」のことです。

ゴム製の平らなくちばし状の先端が、一方向からの圧力のときだけ開き、逆方向からはピタッと閉じる構造をしています。

ポンプなどには必須の部品なので、配管や水回り工事用として重宝されていますが、ごく身近な場面でも、赤ちゃん用のほ乳ビンや、スポーツボトルなどの飲み口にも使われています。

pince à bec de canard(カモ・アヒルのくちばしクリップ)

工具のペンチにも「pince à bec de canard(カモ・アヒルのくちばしペンチ)」がありますが、日常生活では、髪の毛を留めるためのクリップの一部もこう呼ばれます。

工具のペンチ同様、接地面が大きいので髪を傷めずにしっかり留めることができるタイプです。

カモ・アヒル大好き!

こうして見ると、「canard(カモ・アヒル)」を含む名前がついている道具は、「先端が平らで、何かを優しく挟んだり、受け止めたり、ガードしたりする形状」であることが多いと感じます。

そして単に形だけで名づけられているものもありますが、特に「bec de canard(カモ・アヒルのくちばし)」を含む単語に関しては、それがどのように動くかということに注目されています。

どちらにせよ、フランス人って、本当にカモ・アヒル好きだな~と思いませんか?

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