用途別まとめ「家・建物に関する単語」
用途別の関連単語をまとめれば覚えやすく、実際の会話でも使いやすくなります。
今回は家・建物に関する単語の第8回目として、建物の階(1階・2階など)について扱います。
階数の表現
まず、基本的な階数の数え方を挙げます。
冠詞付きで覚えましょう!
- 1階 le rez-de-chaussée
- 2階 le premier étage
- 3階 le deuxième étage
- 4階 le troisième étage
- 5階 le quatrième étage
日本式の「1階」はフランス語で「rez-de-chaussée」になり、略称は「R」または「RDC」、数字表記する場合は「0」です。
そのため日本語とフランス語では、すべての階が1階ずつずれます。
地下の階数の表現
次に、地下の階数の数え方を挙げます。
- 地下1階 le premier sous-sol
- 地下2階 le deuxième sous-sol
- 地下3階 le troisième sous-sol
ここで注意しなければならないのは「地下には0階がない」ということです。
地上階には「rez-de-chaussée」があるため、日本語の数え方とはずれますが、地下階は日本語の数え方と一緒なのです。
なお、地下部分が1階しかない場合は単に「le sous-sol(地下階)」と言います。
使用例
建物の階数に関する例文を挙げておきます。
- Mon bureau est au troisième étage.
(私の事務所は4階にある)
- Tu peux monter à l’étage.
(上の階に上がっていいよ)
- Descendez au rez-de-chaussée.
(1階に降りてください)
などがあります。
「1階」の別称
ところで、フランスでは「rez-de-chaussée(1階)」が、あまり好まれない場合があります。
これには歴史的な背景があります。
かつてフランスの都市部では、1階は家畜などを入れておく階であり、人間は2階以上に住むものだとされていたからです。
また、「rez-de-chaussée」の「chaussée」には「車の通るところ」という意味があり、どうしてもほこりっぽいイメージがついて回ります。
「rez-de-chaussée」とは、「車の通るところと同じ階」ということなのです。
そこで場合によっては、別称を使うことがあります。
それが顕著なのは不動産広告で、「rez-de-chaussée」の代わりに「rez-de-jardin」にしてあるのをよく見ます。
「jardin」は「庭」なので、これはいわばイメージ戦略。
ただし普段の会話では「rez-de-chaussée」を使うのが一般的です。

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