用途別まとめ「家・建物に関する単語」
用途別の関連単語をまとめれば覚えやすく、実際の会話でも使いやすくなります。
今回は家・建物に関する単語の第1回目として、キッチンやリビングダイニングなどを扱います。
古いフランスの家の単語
2025年10月29日の【フランスでの生活】肌で感じたフランスの家の歴史について(👈クリックするとポッドキャストに飛びます。この配信にブログ記事はありません。)という配信で、フランスの家はほぼ10年ごとに流行が変わってきたことをお話ししました。
その変遷については配信と重複するので触れませんが、フランスの古い家では、キッチン・ダイニングルーム・応接間が独立していました。
フランス語でまとめておきます。
- cuisine キッチン
- salle à manger ダイニングルーム
- salon 応接間
現在のフランスの家の単語
現在の新築の家では「salon(応接間)」が独立していることはまずなく、リビング・ダイニングルームにオープンキッチンが付属した、一体型のスペースのある家が主流、と言うよりはほぼすべてです。
どのハウスメーカーでも、こうしたつくりの家を標準仕様として提案しています。
- séjour リビング・ダイニングルーム
- cuisine américaine オープンキッチン
「séjour」はもともと 「滞在」や「滞在期間」 を意味する名詞で、もちろんそうした意味でもよく使われますが、「リビング・ダイニングルーム」という意味で使われ始めたのは、住宅の設計思想が変わってきた比較的最近のことです。
また、「cuisine américaine(オープンキッチン)」を直訳すると「アメリカのキッチン」ですが、「cuisine ouverte」という言い方よりも「cuisine américaine」の方がよく使われている印象です。
使用例
キッチンやリビングダイニングなどに関する例文を挙げておきます。
- Dans les maisons anciennes, le salon et la salle à manger sont séparés.
(古い家では応接間とダイニングが分かれている)
- Aujourd’hui, on préfère un grand séjour ouvert sur la cuisine.
(現在はキッチンとつながった広いリビングダイニングが好まれている)
- J’aime ce grand séjour lumineux avec la cuisine américaine !
(オープンキッチン付きのこの明るいリビングダイニングが好き!)
などがあります。
応接間もまだ健在?
前述のポッドキャスト配信でも触れている通り、フランスでは個人宅の建て替えはほぼ行われないので、1度建てた家はずっとそのまま存在し続けることが普通です。
なので、新築の家にはほぼ存在しない「salon(応接間)」「salle à manger(ダイニングルーム)」ですが、古い家には残っていることも。
なのでこうした単語は、けっして死語ではないのです。
それでも大改装であるリノベーションをする家は多く、その際には応接間とダイニングルームの壁を取り払って「séjour(リビング・ダイニングルーム)」にすることが多いものです。
この記事を音声で聞くなら
この記事は、ポッドキャストでも配信しています。
下のリンクのクリックで該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!


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