意味の広がりや違いを感じよう!
日本で広く使われている外来語には、フランス語由来のものが少なくありません。
外来語があることでフランス語の単語が覚えやすくなる反面、本来の意味が抜け落ちたり、変わってしまうことすらあります。
外来語・元の単語の両方を知って、意味の広がりや違いを感じてください。
第4回目は、「ブティック」です。
日本語の「ブティック」
日本語では「おしゃれな洋服店」という意味で知られる「ブティック」。
ファッション用語の外来語にはフランス語由来のものが多いですが、「ブティック」と言うと、女性用の洋服やアクセサリーなどを売っている小規模のお店、セレクトショップを指すことがほとんどです。
- ブティック「女性用の洋服やアクセサリーなどを売っている小規模の店」
フランス語の「boutique」
それに対し、フランス語で「boutique」と言えば、「小規模のお店」という意味です。
洋服を売っているお店も含みますが、小規模であれば全般的に「boutique」と呼ばれます。
「boutique de fleurs(花屋)」「boutique de souvenirs(土産物屋)」など、特に個人経営の小さなお店を指す言葉です。
また比較的新しい使い方としては、「オンラインショップ」があります。
実店舗だけでなく、ネット販売の「ショップ」も指すようになったのです。
フランス語の「boutique」の使い方をまとめると、
- boutique①(ジャンルを問わない)「小規模の店」
- boutique②「オンラインショップ」
ということになります。
いろいろな「boutique」
「boutique」の例文を挙げておきます。
- Il y a une petite boutique de jouets dans cette rue.
(この通りには小さなおもちゃ屋がある)
→ boutique①(ジャンルを問わない)「小規模の店」 - J’ai acheté ce collier dans une boutique de bijoux.
(このネックレスはアクセサリーの店で買った)
→ boutique①(ジャンルを問わない)「小規模の店」 - J’ai commandé un sac dans une boutique en ligne.
(オンラインショップでバッグを注文した)
→ boutique②「オンラインショップ」
などがあります。
日本語の「セレクトショップ」をフランス語で表すなら、やはり「boutique」が使われることになりますが、それはあくまでも小規模だから。
日本語の「ブティック」の「おしゃれな感じ」も、フランス語の「boutique」にはありません。
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