若者言葉から昇格した略語
フランス語で話していると、仏和辞書などには載っていないような言葉も耳にします。
元は若い人たちが仲間内で使っていた略語などがほとんどですが、時間とともに社会的にも認知されて、多くの人が使うようになった言葉です。
かしこまった場では使わなくても、仲の良い同僚となら使う程度の略語や派生語などを中心にご紹介します。
今回はその第24回目「bosser」です。
「bosser」とは?
「bosser」とは、「働く」「仕事をする」という意味で略語ではありません。
「travailler」と同じ意味ですが、くだけた言い方です。
親しい間柄や日常会話でよく使われ、「頑張って仕事をしている」や「必死に働いている」といったニュアンスが含まれることもあります。
かなり以前から使われている言葉なので仏和辞書などに載っていることも多いのですが、くだけた表現なので使い方には注意が必要です。
使用例
「bosser」を使ったフレーズには、次のようなものがあります。
- Je bosse dans une petite boîte.
(小さな会社で働いてる)
フランス人ネイティブでこの表現がわからない人はまずいないとは思いますが、「bosser」に加えて「boîte」を「会社」「職場」の意味で使うのも軽いスラングなので、目上の人や顧客相手に使うべきではありません。
なお、スラングとしての「boîte」については、このシリーズの第23回「boîte」でご紹介しています。
目上の人や顧客相手なら?
「bosser」はスラングなので、目上の人や顧客相手には「travailler」を使います。
- Je travaille dans une petite entreprise.
- Je travaille dans une petite société.
(小さな会社で働いている)
前述通り、「会社」「職場」の意味で使う「boîte」も軽いスラングなので、「entreprise(企業/会社)」または「société(会社/法人)」を使います。
「bosser」の由来
ところで「bosser」という言葉の語源や由来に、確実なものはないようです。
ただし「bosser」から簡単にイメージできる単語があります。
それは「コブ」や「はれもの」を意味する女性名詞「bosse」です。
実際、「bosse(コブ)」から派生して、「bosser」 が「物理的な力を入れて働く」や「何かを頑張ってこなす」というニュアンスを持つようになったという説があります。
「コブができるほど身体を使って働く」というイメージですね。
そのため、「travailler」は「働く」以上の意味はないのですが、「bosser」だと「働く」だけで使われることが多いものの、「頑張って仕事をしている」や「必死に働いている」といったニュアンスが含まれることもあるのです。
若者の使うスラングという印象はぬぐえない「bosser」ですが、単に「働く」と言うだけではない「頑張っている感」が出せて、共感を生むキーワードになっていたりしています。
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