「Je t’aime.」以外の愛情表現
フランス語の愛情表現「Je t’aime.」は本当に有名ですが、他にもけっこうあります。
今回はその6つ目、「Viens dans mes bras.」をご紹介します。
命令形を使った愛情表現です。
「Viens dans mes bras.」
「viens」は「来る」という意味の「venir」の命令形です。
「dans」は「~の中に」「~の中で」など、「mes」は1人称複数の所有形容詞で「わたしの」、「bras」は「腕」という意味の男性名詞です。
なので、「Viens dans mes bras.」は「わたしの腕の中へおいで」という意味です。
ちなみに、「bras(腕)」は、単数・複数とも同じ形なのですが、ここでは「わたしの」を意味する「mes」が複数形なので、「bras(腕)」も複数形です。
もしも腕が1本なら「mon bras」になりますが、このフレーズの場合は必ず複数です。
どんな人がどんな場面で?
「Viens dans mes bras.(わたしの腕の中へおいで)」は、どちらかと言えば男性が言うことの多いフレーズであることは察しがつくと思いますが、女性が言うこともあります。
それは、子どもに対してなどです。
場面としては、泣いている人(子どもを含む)をなぐさめようとして、ハグを求めて言うというのが、典型的なパターンです。
そのため、友人同士で言うこともよくあります。
日本人なら、こうしたシーンでハグする場合、黙って抱きしめてあげるところですが、それをわざわざ口にするのが、フランス人です。
相手が複数の場合
なおこのフレーズは、「tu(きみ)」を使う親しい間柄の相手に対して言う場合です。
相手が1人だけなら「Viens dans mes bras.」ですが、例えば複数の子どもに対して言うなど、複数の人相手なら
- Venez dans mes bras.
(わたしの腕の中へおいで)
になります。
また、「tu(きみ)」を使う親しい間柄の相手ではない場合にも、相手が単数・複数にかかわらず、同じフレーズが使われます。
- Venez dans mes bras.
(わたしの腕の中へ来てください)
もちろん、「tu(きみ)」を使う親しい間柄の相手ではない場合にこのフレーズを言うというのは、かなり限られた状態ですが…!
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