【フランス語文法まとめ】「ce que ~」と「ce qui ~」の違いについて

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ひと味違う?フランス語の関係代名詞

「関係代名詞」と聞くと、英語で習った時のイメージがよみがえりませんか?

でもフランス語の関係代名詞は、ひと味違います。

そして場合によっては、発音がそっくりなのに意味が変わる、「ce que ~」と「ce qui ~」の違いについてご紹介します。

文法上の「ce que ~」と「ce qui ~」

「ce que ~」と「ce qui ~」、両方とも「ce」は指示代名詞、「que」と「qui」は関係代名詞です。

では、「que」と「qui」で何が違うのかと言うと、「que」は目的語を表す関係代名詞、「qui」は主語を表す関係代名詞です。

「ce」という指示代名詞によって導かれる関係代名詞が、目的語になるなら「que」を使い、主語になるなら「qui」を使うということです。

「ce que ~」と「ce qui ~」の例文

「ce que ~」と「ce qui ~」を使った例文を見てみます。

  1. Ce que j’aime, c’est le chocolat.
    (私が好きなモノ、それはチョコレートだ)
  2. Ce qui est important, c’est d’être honnête.
    (大事なこと、それは正直でいることだ)

1は「ce que ~」、2は「ce qui ~」を使った例文で、一見するとよく似ています。

でも、これを簡単に言い換えると、違いが見えてきます。

  1. J’aime le chocolat.
    (私はチョコレートが好きだ)
  2. Il est important d’être honnête.
    (正直でいることが大事だ)

1の「Ce que j’aime, c’est le chocolat.(私が好きなモノ、それはチョコレートだ)」は、Aの「J’aime le chocolat.(私はチョコレートが好きだ)」に言い換えられるので「que」は目的語を表していることがわかります。

それに対し、2の「Ce qui est important, c’est d’être honnête.(大事なこと、それは正直でいることだ)」は、Bの「Il est important d’être honnête.(正直でいることが大事だ)」に言い換えられるので「qui」は主語を表しているとわかるのです。

両方とも「モノ」や「コト」を表していますが、目的語なのか主語なのかで、使う関係代名詞が変わるのです。

ちなみに、Bの「il」は「d’être honnête」のことです。

発音がそっくりになるフレーズ

ところで、冒頭で触れた「ce que ~」と「ce qui ~」の発音がそっくりになる場合をご紹介します。

  1. Ce qui m’a choqué, c’est ce qu’il a dit.

(わたしが驚いたのは彼が言ったことだ)

「qu’il」の部分は、関係代名詞「que」の省略形「qu’」と「il」が合わさったものです。

このフレーズ前半の「ce qui m’a choqué」は、和訳すると「わたしが驚いたこと」になりますが、直訳すると「わたしを驚かせたこと」になるので、「qui」はやはり主語です。

そして後半の「ce qu’il a dit」の「qu’il」にある(「que」の省略形)「qu’」は、「彼が言ったこと」という目的語です。

この2つ、書いてあれば違いがわかるものの、聞いただけで理解できるようになるには慣れが必要ですが…時々耳にします。

わたしもフランスに来たばかりの頃は、「もう少しシンプルに言ってくれないかな~!」などと思っていたものです。

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