言い換えは不可!
日本語の外来語「テンション」はラテン語→英語→日本語という順番で入った言葉で、「テンションが高い」のように使われます。
フランス語の「tension」は、語源となった英単語と同じラテン語から派生してはいますが、意味があまりにも違ってしまっているので、日本語の「テンション」を「tension」で言い換えることはできません。
その理由はなぜなのか、「テンション」はどのように言えばいいのかをご紹介します。
日本語の「テンション」
まず、日本語の「テンション」とは何を表すのかを確認しておきます。
「テンション」は「テンションが高い」「テンションが下がる」のように使われて、人の気分・ノリ・元気度を表したり、場の空気・盛り上がり具合を表したりします。
フランス語「tension」とは?
前述通り、フランス語の「tension」は親戚関係にあると言ってもいい存在ですが、日本語の「テンション」の持つ「人の気分・ノリ・元気度」などを表すことはありません。
2026年2月20日配信の【フランス語のフレーズ】意味が狭まった外来語㊽テンションでご紹介しているので、重複を避けるために詳細はそちらに譲りますが、ここでは代表的な意味を1つだけ、例文とともにご紹介しておきます。
- Je sens une tension.
(緊張を感じる)
フランス語の「tension」には「引っ張られている感じ」が伴います。
そのため、緊張や張りといったマイナスイメージで使われることがほとんどです。
明らかな肯定表現である「テンションが高い」をフランス語で言いたい場合には、他の単語を使うことになります。
「テンションが高い」をフランス語に
ところが、日本語の「テンションが高い」状態、つまり元気で、やる気満々な様子などをひと言で表すフランス語の単語は存在しません。
なので、意味ごとに複数の言葉を使い分けることになります。
① 元気である
まず一般的に元気な状態を表すなら、「être en forme」を使います。
- Il est en forme.
(彼は元気だ)
ただしこの言い方は、あくまでも一般的に元気だと言っているだけなので、「テンションが高い」状態までを表しているとは言えません。
②めっちゃ元気!
日本語の「テンションが高い」という言い方の持つ高揚感を出したいなら、俗語表現なので使う相手によっては注意が必要ですが、「avoir la pêche」にすれば「テンション高っ!」の雰囲気に近づけます。
- Il a la pêche.
(彼はめっちゃ元気!)
③ やる気がある
また、元気であるというより、やる気がある状態を表すなら、「être motivé」を使います。
- Il est très motivé.
(彼はとてもやる気がある)
当てはまりやすいのは?
そもそも、日本語の「テンションが高い」という言い方自体がくだけた表現として使われることが多いものです。
ですので、この3つのフレーズの中でもっとも当てはまりやすいのは、②の「avoir la pêche(めっちゃ元気!)」だと思います。
なお、「être motivé(やる気がある)」という表現は、仕事や勉強などの「やらなければならないこと」や「やるべきこと」に対してだけでなく、旅行やパーティーの準備といった、個人的な興味の対象への「やる気」という文脈でも使えます。
場合によっては、より「テンションが高い」様子を表現するのに便利かもしれませんね。

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