意味の広がりや違いを感じよう!
日本で広く使われている外来語には、フランス語由来のものが少なくありません。
外来語があることでフランス語の単語が覚えやすくなる反面、本来の意味が抜け落ちたり、変わってしまうことすらあります。
外来語・元の単語の両方を知って、意味の広がりや違いを感じてください。
第48回目は、「テンション」です。
日本語の「テンション」
日本語の「テンション」は英語由来の外来語です。
ただし由来となった英単語も、元をたどればラテン語由来です。
そしてフランス語にも、このラテン語を語源とした、同じスペルの単語があります。
日本語の「テンション」は、「テンションが高い」「テンションが下がる」のように使われて、人の気分・ノリ・元気度を表したり、場の空気・盛り上がり具合を表したりします。
- テンション①「(人の)気分・ノリ・元気度」
- テンション②「(場の)空気・盛り上がり具合」
フランス語の「tension」
フランス語の「tension」にはいくつかの意味がありますが、感覚的には「引っ張られている感じ」が伴います。
具体的な意味としては、「心理的な緊張・ストレス」や「緊張感を伴う人間関係の対立」、「(筋肉や神経などの)身体的な張り」、さらには「電圧や物理的な張力」というものです。
フランス語の「tension」の使い方をまとめると、
- tension①「心理的な緊張・ストレス」
- tension②「緊張感を伴う人間関係の対立」
- tension③「(筋肉や神経などの)身体的な張り」
- tension④「電圧や物理的な張力」
ということになります。
いろいろな「tension」
「tension」の例文を挙げておきます。
- Je sens une tension.
(緊張を感じる)
→ tension①「心理的な緊張・ストレス」
- Il y a de la tension entre eux.
(彼らの間には緊張関係がある)
→ tension②「緊張感を伴う人間関係の対立」
- J’ai des tensions musculaires.
(筋肉が張っている)
→ tension③「(筋肉や神経などの)身体的な張り」
などがあります。
テンション高すぎ状態に注意!
日本語の「テンション」がノリや元気度、場の盛り上がり具合といった肯定的な意味で使われることがよくあるのに対し、フランス語の「tension」は、緊張や張りといったマイナスイメージで使われることがほとんどです。
例文でわかる通り、否定的な使い方ばかりですよね?
ちなみに、「テンションが高い」と言うつもりでフランス語の「tension」を使うと、絶対に失敗します。
「haut(高い)」と「tension」を組み合わせると、「tension」が女性名詞なので「haute tension」になります。
でもこの「haute tension」は、「高電圧」という意味だからです。
くれぐれも、「テンション高すぎ!」状態で直訳したりはしないでくださいね!

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