感覚のズレ
今回のタイトルにある「ちょっと」に当たるのが「un peu」で、和訳するなら「少し」や「ちょっと」なのですが、実は日本語の感覚とはズレています。
私自身がフランス人との会話の中で感じた実体験もお話ししますので、感覚的に理解していただければ、と思います。
「あなたはフランス語を話しますか?」
この記事を読んでくださっているあなたは、おそらくフランス語学習に興味をお持ちの方が大半だと思うのですが、「あなたはフランス語を話しますか?」と聞かれて、何と答えますか?
私は本当にカタコトだった頃、つまりかろうじて挨拶ができる程度だった頃から、フランス人ネイティブに「あなたはフランス語を話しますか?」と聞かれた時には、「un peu」と答えていました。
「un peu」と言った理由
もちろん、日本人に聞かれたら、間違っても「少し話します」などと言えるレベルではありません。
それでも、フランス人には「un peu」と言っていました。
なぜなら、「フランス語が話せない」と言ってしまえば、その人との会話の可能性がゼロになるからです。
少しでもネイティブと話しをしたかったので、勇気を出してこう言っていました。
「un peu」本来の使い方?
この場合の「un peu」は、日本語にすれば「ちょっと」に当たります。
実際には「ちょっと」どころか、「ほぼゼロ」なのですが、それは別の話し…。
そして、この場合の「un peu」の使い方は、今考えてみても間違いではありませんでした。
フランス人ネイティブでも、「日本語を少し話せる」という意味で「un peu」を使う人がたくさんいます。
「ちょっと」ではない実例
ところがこの「un peu」という言葉は、必ずしも「ちょっと」や「少し」ではないのです。
人によっては、命にかかわる病気をしたり、大きなケガをしたというのに、「un peu」と言うのです。
私が実際に聞いた例では、40度近い高熱が続いた・心臓のバイパス手術を受けた・全治3カ月以上のケガをした、などです。
「un peu」と聞いたら
日本人同士の会話なら、間違いなく「大変だった」と言わざるを得ない状態を経ていても、「un peu」と言う人が少なからずいるので、この言葉を耳にしたら、具体的にどのような状態だったのかを聞くことにしています。
もちろん、実際よりかなりオーバーに表現する人もいるので、本当に人によるのですが、「自分の身に起きたことを大げさに語るのは恥ずかしい」と思っているらしい人が多いのも事実です。
この辺りは、日本人との感覚のズレを感じます。
本当に「ちょっと」?
ところで、最後にもう1つ。
これは特に、男性が言うことが多いと思うのですが、「きみに会えなくて寂しい」に「un peu」をつけた場合、この人は「ものすごく寂しがっている」可能性大です。
もしあなたがこれを言われたなら、相手の人は、あなたのことが好きでどうしようもない状態だと思います。
くれぐれも「な~んだ、ちょっとだけか!」などと落ち込まないでくださいね!
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