【フランス語勉強法】ネイティブとの人間関係のつくり方

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人と話すのが近道 

「語学の勉強」は苦手で、語学のセンスもない私。 

けっして謙遜ではなく、事実です。 

それでもフランス語でのコミュニケーションに不安がなくなったのは、たくさんの友だちに恵まれたからです。 

人と話すからこそ、聞く力・話す力の両方が上達します。 

つまり、フランス語ネイティブとの人間関係が、フランス語力に直接影響するということです。 

フランス語のシャワーは効果的? 

フランス語に限らず、外国語の勉強法として、シャワーを浴びるように聞き流しをする方法が紹介されています。 

確かに効果はあると思いますが、私個人の経験から言うと、聞き流しで効果を感じられるには、ある程度のレベルが必要だと思います。 

つまり、入門期に聞き流しは少々早いということです。 

フランス語入門期にすること 

では、フランス語の学習入門期に何をすれば近道なのかと言うと、最低限やるべきことをしながら、人と話すのが効果的です。 

ここでのポイントは、最低限やるべきことを「した後」ではなく、「しながら」人と話すということ。 

そして、最低限やるべきことについては、すでにポッドキャストで3回にわたってお話ししています。 

おすすめは40代以下 

さて、フランス語で「人と話す」ためには、ネイティブとの人間関係をつくる必要があります。 

ごく初期の頃は、挨拶をするだけでも大収穫ですが、挨拶に慣れたら会話を続けないと、それ以上の上達は見込めません。 

初めはぎこちないはずですし、向こうが相手にしてくれないかもしれませんが、現在では日本人に好意的な人が増えているので、あまり気にしなくても大丈夫。 

特に日本のマンガやアニメ、ゲームなどで育った40代以下の人たちは、日本が好きな人たちが多いです。 

たとえあなたがフランス語圏にいなくても、この世代でSNSのアカウントがない人は稀なので、こちらのやる気次第です。 

人間関係構築のキーワード 

そして何とか会話が続けられそうなネイティブが見つかったら、早めに言っておいた方がいいフレーズがあります。 

それは「On peut se tutoyer ?」です。 

疑問文ですが倒置する必要はなく、語尾を上げるだけでOKです。 

実はこのフレーズ、和訳するのは難しいのですが、相手との距離を縮めるのにこれほど効果的な言葉はありません。 

フランス語の2人称 

というのも、フランス語には2人称が2種類あるのですが、大人の初対面同士だとほぼ必ず使われる「vous」で話し始めることになります。 

仕事上の付き合いであったり、相手がいわゆる「えらい人」であるなど、ある程度キチンとした関係を続ける必要がある場合は「vous」のままにすべきですが、それ以外の人とはどこかで関係を改めないと、ずっとかしこまったままです。 

つまり、ある時を境に親しい間柄で使われる「tu」を使って、相手を呼び、自分も呼ばれる関係になる必要があると言うことです。 

日本人だからこそ 

「On peut se tutoyer ?」という疑問文は、「vous」で呼び合う関係を止めたいという意思表示になります。 

思い切った意訳をするなら、「もう、タメ口でよくない?」でしょうか。 

かなり勇気のいるひと言ですが、どう少なく見積もっても、95%以上は相手に喜ばれます。 

なぜなら、大抵のフランス人は日本人を「礼儀正しくキチンとした人たち」と思っているので、あなたが相手にとってかなり若くない限りは、かしこまった関係が続きやすいからです。 

こちらがたどたどしく話しているのに挨拶以上の反応を返してくれているということは、あなたとの距離を縮めてもいいと思っているはずですが、礼儀正しいはずの日本人相手には、なかなか言い出せないという心理が働いているのです。 

年配者はOK 

なお、相手が年上だからという理由だけなら、「On peut se tutoyer ?」と言うのをためらう必要はありません。 

私には自分の親世代の友人もたくさんいますが、「vous」と呼ぶ人はごくわずか。 

ほとんどは私の方から「On peut se tutoyer ?」と聞き、相手がかなり喜んでくれて始まった関係です。 

注意すべき人たち 

ただし、年齢以上に注意すべきなのは、いわゆる「えらい人」たちです。 

おそらく人口の1%もいないと思いますが、出身や職業などにこだわりのある人だと、フランクな関係を望まない場合があります。 

直接会えばすぐにわかることではあるものの、ネット上で知り合ったばかりなら、失敗する可能性があることも理解してください。 

少しの勇気で上達しよう! 

私はこれまで、少なくとも200~300人ぐらいには「On peut se tutoyer ?」と言ってきたと思います。 

相手に断られたのは3人ぐらいだったのですが、それは家庭教育によるものでした。 

私が相手を「tu」と呼ぶのは大歓迎だが、小さい時からのしつけのせいで、私を「tu」と呼ぶまでにはかなり時間がかかる、とのことでした。 

たくさんの人と付き合えば、こうしたこともあります。 

もしもそれが「どうしてもイヤ」ということでなければ、相手との距離がおもしろいように縮まり、それまでは言えなかったことを言い合える関係になります。 

フランス語に関する質問だって、それまで以上に喜んで答えてくれるはずですよ! 

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この記事は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックで該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね! 

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