6 「なぜ」と「なぜなら」 Pourquoi ? Parce que chez moi c’est tout petit…

その他(王子さま)

理由をたずねて答えを聞く 

今回は質問と答えの2つのフレーズを扱います。 

特に1つ目は単語が1つだけだけど、これだって立派な1フレーズ。 

1つ目で理由をたずねて、2つ目ではその理由を答えます。 

日本語だと「なぜ?」と「なぜなら~なので」または「どうして?」と「だって~だもの」に当たります。 

ぜひセットで覚えてくださいね! 

このフレーズの場所と背景

単語に入る前に、今回の「Pourquoi ?」「 Parce que chez moi c’est tout petit…」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第2章の終わりにある、王子さまの挿絵の少し前にあります。 

第2章では羊の絵を3枚も描いてもらったのに王子さまが満足せず、箱の絵が気に入るのですが、その後のセリフの中の1部です。 

語り手の男性がたずね、王子さまが答えているのが、この2つのフレーズです。 

「pourquoi」 

「なぜ?」「どうして?」という意味で、「?」をつけると、単語1つだけでフレーズが成立するので、とても便利です。 

ただし「Pourquoi ?」ばかりを連発してしまうと少々子どもっぽいので、気をつけてください。 

このフレーズは、大人である語り手の男性のセリフですが、子どもである王子さま相手なので、「Pourquoi ?」の方が、かえって自然です。 

「parce que」 

「なぜなら」「だから」を意味する「parce que」は2つの単語に見えますが、辞書でも1つの単語として扱われています。 

理由を答える場面では、書き言葉として何度も同じ表現を使いたくない場合には他の言い方もありますが、「pouquoi」で聞かれたら「parce que」で答えるのがお決まりですし、話し言葉なら繰り返し使っても不自然ではありません。 

やはりこのセットで覚えて、ぜひ使ってくださいね。 

大人が理由を聞くなら 

理由を答えるなら、「parce que」の繰り返しでいいのですが、大人が「なぜですか?」と聞く場合には、こちらで詳しく説明している「c’est」をつけて「C’est pourquoi ?」になることが多いです。 

また、「?」をつけずに「C’est pourquoi ~」の形にすると、「それはなぜかと言うと~」となり、理由をたずねる疑問文ではなく、根拠などをもとに説明するフレーズになります。  

「chez moi c’est tout petit」

「parce que」の後に続く、「chez moi c’est tout petit」の部分は、第2章で王子さまが何度も言うセリフです。 

前回(第5回) で詳しく説明しているので、詳細は省きますが、王子さまの家であり、国であり、星でもあるところは、とても小さいという意味でした。 

すでにお話ししている通り、このフレーズは日本語にしてしまうと意味が狭まったり、雰囲気が変わりそうなので、ぜひフランス語で味わえるよう、前回を参照してくださると嬉しいです! 

この記事を音声で聞くなら 

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね! 

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