ネズミも2種類!
動物に関するフランス語にはオス・メス・子どもの違いがあり、それだけでもややこしいのですが、動物によってはさらに細分化した名前があります。
ウサギには「lapin」と「lièvre」という2種類が、ネズミには「rat」と「souris」という2種類があるといった具合です。
ネズミの「rat」と「souris」の違いは少しわかりにくい部分があるので、まとめておきます。
2種類の「ネズミ」
フランス語のネズミについては、2026年4月6日の【動物のフランス語】⑧ネズミという配信でご紹介しています。
内容が重複するので詳細はそちらに譲りますが、各々の名前を確認しておきます。
【rat】
- un rat(総称)
- une rate(メス)
- un raton(子ども)
【souris】
- une souris(総称)
- un souriceau(子ども)
ネズミはオス・メスを区別せず、性別を意識せずに総称で呼ばれることが多い動物です。
「rat」は男性名詞なので「un rat」、「souris」は女性名詞なので「une souris」になります。
2種類のネズミの違いとは?
前述の配信で、フランス語の世界では「rat」と「souris」はよく似てはいるけれど別の動物という認識だとご紹介しています。
「rat」は「ドブネズミに代表されるような大きいネズミ」、「souris」は「小さくてかわいらしいネズミ」というイメージです。
けれど「田舎のネズミ」と訳される「rat des champs」と呼ばれるネズミもいます。
『Le rat de ville et le rat des champs(町のネズミと田舎のネズミ)』というお話しが有名です。
街なかではなく、自然の中にも大きい種類のネズミがいて、それは「souris」ではなく「rat」なのです。
野ネズミは「souris」が多いものの、大きさによっては「rat」になることもあるということですね。
やはり「rat(大きいネズミ)」「souris(小さいネズミ)」という分け方が、フランス語の感覚に一番近いと思います。
日常語としてのネズミ
ネズミって、よくも悪くも身近な動物ですよね?
それが端的に表れているのが、PCの「マウス」です。
普段はあまりネズミだとは意識しないものですが、私はPCのマウスがフランス語で「souris」であると知った時、「マウスって、ネズミのことだったんだな~!」と思いました。
PCのマウスの関連語は、すべて「souris」で統一されています。
- souris(マウス)
- souris sans fil(ワイヤレスマウス)
- souris laser(レーザーマウス)
- tapis de souris(マウスパッド)
ミッキーやミニーはどのネズミ?
「rat(大きいネズミ)」と「souris(小さいネズミ)」という違いがあるフランス語のネズミですが、ミッキーマウスやミニーマウスは、このどちらになると思いますか?
イメージ的には割と大きいネズミのような気もしますが、フランス語ではミッキー・ミニーとも「souris(小さいネズミ)」として扱われています。
「トムとジェリー」のジェリーも、チーズをかじったりするなど、かなりいたずらをする、街の中に住んでいるネズミですが、やはり「souris(小さいネズミ)」。
人気者のキャラクターなどは、「souris(小さいネズミ)」扱いになることが多いものです。
ただし物語などに登場するネズミであっても、病気に関係するような悪者だったり、都会に住むネズミなどは「rat(大きいネズミ)」になることもあります。
お話しの中に出てくる「rat(大きいネズミ)」と言えば、前述の『Le rat de ville et le rat des champs(町のネズミと田舎のネズミ)』もありますが、近年ではディズニーの『レミーのおいしいレストラン』ですね。
『レミーのおいしいレストラン』の英語版・フランス語版のタイトルは、ともに『Ratatouille』です。
これは「rat(大きいネズミ)」と料理名の「ratatouille(ラタトゥイユ)」をかけています。
主人公のレミーは、パリにやってきた「rat(大きいネズミ)」というわけです。
一般的には「rat(大きいネズミ)」というと嫌われ者なのですが、時にはキャラクターになることもあるという例です。
フランス人にとってのネズミ
ところで、私はネズミが嫌いです。
でもフランス人にそれを言うと、どの人にも決まって言われるのが「rat(大きいネズミ)」ならともかく、「souris(小さいネズミ)」はかわいいじゃない!ということ。
やはりフランス人ネイティブには、絶対的な悪者の「rat」と、小さくてかわいい「souris」という刷り込みがあるんですよね!

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