【フランスでの生活】ニワトリの種類が多すぎる件

その他

身近であるがゆえに…

フランス語の動物の名前は本当にややこしく、同じ動物なのにオス・メス・子どもですべて別の名前になるので、1種類の動物に3種類の名前が存在します。

中でもニワトリは、他の動物に比べても名前の種類が多く、さらには実生活の中でそのほぼすべての名前を見聞きするということです。

私たちの暮らしに身近であるがゆえに種類が多すぎる、ニワトリについてまとめました。

フランス語のニワトリ

ニワトリの名前の基本となるオス・メス・子どもについては、2026年3月13日配信の【動物のフランス語】④ニワトリでご紹介しています。

ただしこれは、日本語でも「オンドリ」「メンドリ」「ヒヨコ」と、別の名前になっていますよね?

もっとも、オンドリはオスのトリ、メンドリはメスのトリ、ヒヨコはヒヨヒヨと鳴く子どもといったイメージから来ているようですが。

フランス語の名前は、オス・メスで全く違う名前ですし、子どもであるヒヨコも単純に語尾だけが変化しているわけでもありません。

  • un coq(オス/総称)
  • une poule(メス)
  • un poussin(子ども)

ここでは、この3種類を「基本形」と呼ぶことにします。

食用のニワトリ

さて、ここからが本題です。

フランス語でニワトリを意味する単語は、食用のニワトリだけでもかなりの種類があります。

重複を避けるため、基本形の3つ以外の名前を性の区別のないモノ・オス・メスに分け、ニワトリの年齢順にご紹介します。

性の区別のないモノ

食用でオス・メスの区別をしないニワトリは「poulet」と呼ばれます。

食用としてはもっとも一般的なので、スーパー・専門店・レストランなど、どこでも見かけます。

そしていつでも買うことができます。

「poulet」と呼ばれるニワトリは、日本語の「若鶏」に相当します。

性別ではなく年齢、つまり若いニワトリを指す言葉です。

品質や値段については、日本のブロイラーのように大規模急速飼育された安いモノから、高品質なエサで放し飼いにされ、さらには時間もかけて飼育された高級品までさまざまです。

高級品には、産地名や品質保証ラベル、オーガニック認証つきなどがあります。

食用のオス

食用でオスのニワトリには年齢順に「coquelet」と「chapon」があります。

どちらも一般的には「poulet」よりも高級品ですが、「coquelet」は「poulet」よりもさらに若くて小さいオスのニワトリです。

レストランで1羽が丸ごとローストされ、1人前として提供されることがよくあります。

「chapon」は去勢されたオスのニワトリです。

クリスマスのごちそう用として売られることがほとんどで、一般的な「poulet」よりも長く飼育されます。

早い段階で去勢するうえ、エサや運動量などを調整することで、とてもやわらかく、しっとりした肉になります。

一般的な鶏肉である「poulet」とは、食感・味ともに別物です。

食用のメス

食用でメスのニワトリには年齢順に「poularde」と「poule de réforme」があります。

「poularde」は特別に育てられた、卵を産む前のメスのニワトリです。

前述の去勢されたオスのニワトリである「chapon」と対になる高級品ですが、「chapon」よりもさらに繊細かつ軽やかで、上品な甘みがあります。

それに対し、「poule de réforme」は産卵を終えた後のメスのニワトリです。

卵を産み続けたせいで肉質は固くなっているので、主にスープ用です。

ニワトリの実務用語

さて、ニワトリは基本形の「coq(オンドリ)」「poule(メンドリ)」「poussin(ヒヨコ)」以外にも、フランスでは食肉用としての種類が多いことがお分かりいただけたでしょうか?

ところが、フランス語のニワトリ・ファミリーはまだまだ終わりません。

実務つまり育成に関する用語があるからです。

ただし、これからご紹介する実務用語はすべてメスです。

こちらも年齢順に「poussine」「poulette」「poule pondeuse」です。

「poussine」はメスのヒヨコを意味します。

「poussin(ヒヨコ)」と言う場合は性を区別しないのですが、実際の育成現場ではヒヨコが生まれた直後に性別判定をすることが多いそうです。

「poussine」という言い方は、育成に関わらないなら一般的ではありませんが、フランスでは大都市やアパート住まいでない限りは、けっこうメンドリを飼う人がいるのです。

そしてその影響で「poulette」という単語も使われます。

これは卵を産む前のメスのニワトリです。

前述の「poularde」も、卵を産む前のメスのニワトリですが、こちらは食肉用なのでエサや育て方が全く異なります。

卵を産ませるために育てている「poulette」は、その次の段階、つまり産卵中のメンドリである「poule pondeuse」の予備軍といったところです。

ニワトリのまとめ

では、今回ご紹介したニワトリのまとめです。

日本語で通常使われるニワトリの用語は「オンドリ・メンドリ・ヒヨコ・若鶏」の4種類程度ですが、フランス語には全部で11種類あります。

性別なし

  • un poussin(ヒヨコ)
  • un poulet(若鶏 食用一般的)

オス

  • un coquelet(食用高級品 小さい)
  • un chapon(食用高級品 去勢)
  • un coq(オンドリ)

メス

  • une poussine(ヒヨコのメス)
  • une poulette(産卵用 産卵前)
  • une poularde(食用高級品 産卵前)
  • une poule(メンドリ)
  • une poule pondeuse(産卵用 産卵中)
  • une poule de réforme(食用 産卵後)

この記事を音声で聞くなら 

この記事は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックで該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました