それぞれに別の名前が…
フランス語の動物の名前は、本当にややこしいです。
基本になるのはオスの名前ですが、その動物のメスが女性形になるだけのこともあれば、まったく別の名前になることがあります。
そして同じ動物の子どもにも、さらに別の名前が存在します。
つまり1種類の動物なのに、3つの別の名前をすべて覚えなければならないのがフランス語なのです。
そこで、この負担を少しでも軽くしようと考え、できるだけイメージしやすく、会話の中で使われることが多いフレーズで、基本形のオス・メス・子どもの名前を、動物ごとにご紹介します。
その第4回目は、ニワトリです。
フランス語のニワトリ
まず、ニワトリの3種類の名前をご紹介します。
- un coq(オス/総称)
- une poule(メス)
- un poussin(子ども)
ニワトリは、これまで扱ってきた動物(ロバ・ネコ・イヌ)などとは違い、オス・メスで全く違う名前です。
子どもつまりヒヨコの「poussin」は、メスつまりメンドリの「poule」に若干似ていますが、それでも単純に語尾だけが変化しているとは言えません。
他の動物と共通しているのは、子どもはオス・メスにかかわらず男性名詞になるということぐらいです。
フランス語には、身近な動物ほど語彙が細かいという特徴があり、ニワトリはその代表例と言えるでしょう。
いろいろなニワトリ
ニワトリが登場する例文を挙げておきます。
- Il est fier comme un coq.
(彼はとても誇らしげだ)
- C’est une poule mouillée.
(アイツは臆病者だ)
- Elle est mignonne comme un poussin.
(彼女はヒヨコみたいにかわいい)
などがあります。
ニワトリはいないが…
例文1の「être fier comme un coq(非常に誇らしげである)」は、本当によく使われる表現です。
直訳すると「オンドリのように誇り高い」という言い方が「非常に誇らしげである」という意味になる背景には、フランスではオンドリが「誇り」の象徴であるということがあります。
そのため、何かというと「フランス = オンドリ」になります。
例文2の「une poule mouillée(臆病者)」という言い方も、日常会話で本当によく耳にします。
これも直訳すると「ぬれたメンドリ」なのですが、ぬれたメンドリはしょんぼりしていて弱そうというイメージから「臆病者」という意味になったようです。
カワイイのイメージ
例文3の「être mignon comme un poussin(ヒヨコのようにかわいい)」はそのままですが、日本のように成人女性に対して使うことはまずなく、ここでの「elle(彼女)」は小さな女の子です。
世界で最も日本のマンガやアニメを好きなのはフランス人だと言われ、今でもキティちゃんやピカチュウなどのグッズがよく売れています。
それでもこうしたアニメグッズは、すべて子ども向けです。
日本でなら成人女性が「ヒヨコみたいにかわいい」と言われるのはほめ言葉ですが、フランスではあり得ない、もしくはとても奇妙なことなので、そこは文化の違いですね!

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