フランスのハロウィン
日本のハロウィンと言えば、渋谷などの繁華街で仮装した人たちが大騒ぎするイメージが強いものです。
フランスでハロウィンが認知されるようになったのは日本よりも後ですが、仮装するのは主に子どもという違いがあります。
ハロウィン当日は、知らない子どもたちが訪ねてくることも多いので、その際の対応についてご紹介します。
当日までの準備
9月になって涼しくなってきたなと思う頃、フランスでも、スーパーやチョコレートの専門店などにはハロウィン用の商品が並び始めます。
10月にもなれば、スーパーのチラシのトップには色とりどりのアメがたくさん!
そして31日の当日には、どの家にも子どもたちがやって来ます。
なので、普段はブラックチョコ派で、自分用にアメなど買ったことがない私ですが、何種類かのアメとミルクチョコのお菓子を買っておいて、31日を迎えます。
当日は、いくつかのカゴにアメやチョコを盛り付けて、子どもたちを待ちます。
1つのカゴに全部を入れてしまわないのは、欲張りさんがひとりで大量に持ち帰ってしまうのを避けるためです。
迎える時のフレーズ
そして子どもたちがやって来た時に最初に言うフレーズは、
- Bonjour. Joyeux Halloween !
(こんにちは。ハロウィンおめでとう!)
などになります。
もちろん、夕方以降は「Bonjour.(こんにちは)」の代わりに「Bonsoir.(こんばんは)」にします。
またフランス語では、「Halloween(ハロウィン)」のイントネーションが変わるので、注意が必要です。
2種類の「どうぞ!」
次にアメやチョコ入りのカゴを見せて、
- Servez-vous !
(どうぞ!)
と言って、子どもたちに取ってもらいます。
子どもたちは袋を持っているので、あらかじめ小分けにして準備したりする必要はありません。
自分たちで好きなモノを取る方が、楽しいようです。
なお、大抵は複数の子どもたちがやって来るのですが、中にはひとりで来る子がいたり、親が付き添って来る子はひとりの場合があります。
そういう子には、複数形の「Servez-vous !(どうぞ!)」ではなく、
- Sers-toi !
(どうぞ!)
という単数形を使います。
子どもたちへのほめ言葉
そして、子どもたちへのほめ言葉としてよく言うのは、
- Vous êtes bien déguisés !
(上手な仮装ね!)
です。
これもひとりで来た子には、
- Tu es bien déguisé !
(上手な仮装ね!)
という単数形になります。
子どもたちが嬉しそうに「Merci !(ありがとう!)」と言って去って行く後ろ姿を見送ると、ほっこりするもの。
毎年「スーパーのマーケティング戦略にまんまと乗せられているな」と思うのですが、こちらも楽しいのがフランスですごすハロウィンです。
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