399 使える「ほめ言葉」を覚えよう! Les vaniteux n’entendent jamais que les louanges.

名詞

日常的に使えるほめ言葉を覚えよう!

今回のフレーズには「称賛」「賛辞」という意味の名詞「louange」が使われています。

ただしこれは少々強烈で、王様や神様に対して使われたりすることもある表現です。

もっと日常的に使える「ほめ言葉」という意味の単語を、例文とともにご紹介します。

このフレーズの場所と背景 

では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「Les vaniteux n’entendent jamais que les louanges.」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第11章の後半にある説明部分です。 

「les vaniteux n’entendent jamais que les louanges」 

「les」は定冠詞複数形、「vaniteux」は「虚栄心の強い人」「見栄っ張りな人」という意味の男性名詞です。 

「n’entendent」は否定語の「ne」の省略形「n’」と「聞こえる」という意味の「entendre」の活用形(現在形)の「entendent」が合わさったものです。

「ne ~ jamais que ~」という形で「~の他には決して~ない」という意味になります。

「les」は定冠詞複数形、「louanges」は「称賛」「賛辞」などの意味の女性名詞「louange」の複数形です。

背景を見てみると 

王子さまが2番目に訪問したのは、見栄っ張りな男が1人で暮らす小さな星でした。

この見栄っ張りな男にとって、星にやって来る人は、すべて彼の崇拝者なのでした。

ただしこの星に訪問者がやって来ることはなく、見栄っ張りな男はチャンスを逃すまいと、王子さまに手をたたくように言います。

王子さまが拍手をすると、男が帽子を上げて挨拶をします。

始めのうちは面白がっていた王子さまでしたが、5分もすると飽きてしまって男に質問するものの、男の耳には届きません。

「les vaniteaux」とは?

今回のフレーズで使われている「vaniteux(虚栄心の強い人/見栄っ張りな人)」は、定冠詞が複数なので複数として扱われていることがわかりますが、この単語は単数・複数が同じ形です。

このフレーズがある第11章では、単数の「le vaniteaux」という表記が多く、わたしは背景などで「見栄っ張りな男」として扱っています。

ここでは「les vaniteaux」として、複数形で扱っているのは、この星に1人で住んでいる男に限定せず、こうした虚栄心の強い人たち・見栄っ張りな人たちの特徴を、作者が解説している部分だからです。

複数形の理由

そして虚栄心の強い人たち・見栄っ張りな人たちは「称賛の言葉以外は決して聞こえない」と言っているわけですが、この「称賛」に当たる言葉が「les louanges」というわけです。

冒頭でもご紹介した通り、「louange」という単語を使うと強烈な称賛になり、複数形で使われることがほとんどです。

というのも、こうした強い称賛というものは、いろいろな表現を使って繰り返し行われるものだからです。

普通のほめ言葉

それに対し、普通の「ほめ言葉」という意味なら、男性名詞の「compliment」を使います。

  • Merci pour ton compliment !
    (ほめてくれてありがとう!)
  • Il m’a fait un joli compliment sur ma robe.
    (彼がわたしのドレスをとてもほめてくれた)

 2つ目のフレーズにある「faire un compliment」は「ほめ言葉を言う」という意味で、日常的によく使われます。

ここでは「joli(美しい/きれいな)」という形容詞を伴なって、「本当にステキだ」「よく似合ってるよ!」のように、かなりほめてもらった様子が想像できます。

この記事を音声で聞くなら 

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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