258 王子さまの星の気候とは? Par conséquent ils mangent aussi les baobabs ?

その他(王子さま)

王子さまの星

『星の王子さま』で有名になったと言われるバオバブの木。 

これが自然に生えてくるということなので、王子さまの星は、小さいけれど変化に富んだ気候のようです。 

このフレーズの場所と背景

では、単語に入る前に、今回のフレーズ「Par conséquent ils mangent aussi les baobabs ?」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第5章の始めにあります。 

第5章始めの会話部分にあるフレーズで、王子さまのセリフです。 

「par conséquent ils mangent aussi les baobabs」

「par conséquent」は「したがって」「それゆえ」という意味です。 

「ils」は3人称複数「彼ら」「それら」、「mangent」は人や動物が主語で、「(食べ物を)食べる」という意味の「manger」の活用形(現在形)です。 

「aussi」は「~もまた」「~も」「やはり」、「les」は定冠詞複数形、「baobabs」は「バオバブ」を意味する男性名詞「baobab」の複数形です。 

背景を見てみると

王子さまと砂漠で出会い、語り手の男性はいろいろな話しを聞いています。 

そして出会って3日目には、王子さまの星の厄介者、バオバブの木について聞くことになりました。 

そのきっかけは、男性に羊の絵を描いてもらった王子さまが、羊は小さな木を食べるのかどうかをたずねたことでした。 

男性は食べると言ったので、王子さまは気を良くして続けた質問が、今回のフレーズです。 

ここでの「ils」

ここでの「ils(彼ら/それら)」とは、背景からわかる通り、「les moutons(羊)」のことです。 

「par conséquent(したがって)」は、男性が確認した「羊は小さな木を食べる」ということに基づいています。 

「羊は小さな木を食べるのだから~」ということですね。 

「conséquent」

「conséquent」は今回のフレーズのように「par conséquent(したがって)」という副詞句で使われることが多いです。 

単独で使われる場合は、「(人の行動などが)首尾一貫した」「(推論などが)筋の通った」という意味になります。 

「彼の言動は一致していない」と言うなら、「Ce n’est pas conséquent de ce qu’il dit et ce qu’il fait.」になります。 

「バオバブの木」

『星の王子さま』というお話しの中では悪者扱いされているバオバブの木ですが、アフリカなどにある木で、ヨーロッパにはありません。 

実際に生えている場所では悪者どころか、食べ物や薬としてだけでなく、布や壁を作る材料としてなど、幅広く利用されていたようです。 

特に果実はビタミンCやカルシウムなどが豊富で、スーパーフードとして有名になったので、食べたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。 

バラとの共生

ところで、王子さまの星に自然に生えてくるのは、バオバブだけではありませんよね? 

王子さまが思いを寄せるバラも、元はと言えば自然に生えてきたものでした。 

でもバラは、ヨーロッパのあちこちで見かけます。 

バオバブと同じ場所には育たないはずでは…と思ったのですが、種類によるのでしょうか? 

バラと言えば、アフリカのケニアで大量に栽培しているのですが、どうも高度の高い涼しい場所、つまりヨーロッパに似た環境のようです。 

王子さまの星は小さいながら、火山の影響なのか、バオバブの木が生えてしまうぐらい暖かい所もあるのかしら、などと考えてしまいます。 

この記事を音声で聞くなら

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました