249 チャレンジする前に覚えておこう! Mais je ne suis pas tout à fait certain de réussir.

動詞

頑張る前に!

今回扱うのは、何かをする自信がない時に便利な、言い訳のフレーズです。 

新たな挑戦をしてみる、自信はあまりないけど頑張ってみる、でももしもうまくいかなかったときのために、一応言い訳はしておきたい…という時に便利です。 

このままでも、あらゆる場面で使い回しが可能ですが、ほんの少しプラスするだけで、もっと踏み込んだ表現になります。 

このフレーズの場所と背景

では、単語に入る前に、今回のフレーズ「Mais je ne suis pas tout à fait certain de réussir.」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第4章の終わりにあります。 

第4章最後の段落の中ほどにあるフレーズで、語り手の男性による説明部分です。 

「mais je ne suis pas tout à fait certain de réussir」

「mais」は逆説で「しかし」「けれども」です。 

「je」は「わたし」、「suis」は「être」の活用形(現在形)です。  

ここでは「ne ~ pas」で否定しています。 

「tout à fait」は「まったく」「完全に」、「certain」は「(人が)確信を抱いた」という意味ですが、「certaine de +(動詞の原形)」の形で「(~することを)確信している」になります。 

そして動詞の原形部分には「成功する」という意味の「réussir」が使われています。 

背景を見てみると

王子さまという友だちを忘れないために、語り手の男性は、あえて悲しいお話しをすることにしました。 

王子さまの絵を描くために、男性は鉛筆や色鉛筆を買いそろえたものの、6歳の時にボアヘビを描いただけで、それ以降は絵を描くことを止めてしまったので、絵には自信がないようです。 

「王子さまを描くために最善は尽くす」と言った後、今回のフレーズに続きます。 

そのままでも使える!

背景にあるように、語り手の男性は、これから王子さまの絵を描こうとしているものの、うまくいくかどうかは全くわからない状態です。 

そこで今回のフレーズを言うことで、読者の期待というハードルを下げようとしています。 

何か新しいものに挑戦するには、かなりの勇気が必要ですし、ちょっとひと言加えてそのハードルが下がるなら、言い訳ぐらいしてチャレンジした方がいいに決まっています。 

今回のフレーズをそのまま、または「mais」を取って残りを言うだけで、あらゆる場面で使えます。 

挑戦内容の加え方 

もしくは、挑戦する内容の詳細を言う方法もあります。 

方法はカンタンで、文末に「à +(動詞の原形)」を加えるだけです。 

というのも、このフレーズの最後にある「réussir」は「réussir à +(動詞の原形)」で、「~することに成功する」という意味になるからです。  

フランス語を始めるなら

例えば、これからフランス語を始めようとするなら、「à apprendre le français」を加えます。 

「Je ne suis pas tout à fait certain de réussir à apprendre le français.」 

なお「tout à fait」は強調語にすぎないので、省略できます。 

「Je ne suis pas certain de réussir à apprendre le français.」 

ダイエットするなら

このフレーズは、ダイエット開始宣言にも使えます。 

加える部分を「à faire la diète」にするだけです。 

「Je ne suis pas certain de réussir à faire la diète.」 

あなたのチャレンジ、ご成功をお祈りします! 

この記事を音声で聞くなら

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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