233 一石二鳥の練習法! Quand on veut un mouton, c’est la preuve qu’on existe

動詞

動詞の活用に慣れよう!

今回のフレーズには特殊な人称代名詞「on」が2回登場しています。 

ここでの「on」は特定の誰かではなく「(一般的な)人」を表していますが、主語を入れ替えて動詞の活用(現在形)の練習をしてみます。 

1つのフレーズで異なったタイプの動詞の練習ができるので、オトクですよ! 

このフレーズの場所と背景

では、単語に入る前に、今回のフレーズ「Quand on veut un mouton, c’est la preuve qu’on existe」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第4章の中ほどにあります。 

第4章の3枚目の挿絵から2番目にある段落にあるフレーズで、語り手の男性による説明部分です。 

「quand on veut un mouton」

「quand」は疑問詞として使われる時は「いつ」という意味ですが、ここでは「?」がないので、接続詞としての使い方です。 

その場合は「~する時に」「~するたびに」という意味になります。 

「on」特殊な人称代名詞で、主語としての「人」を表すのが基本的な働きです。 

詳細はこのシリーズの第93回を参照してください。 

「veut」は動詞「vouloir」の活用形(現在形)です。 

人が主語で、「~を望む」「~を欲する」という意味です。 

「un」は不定冠詞単数男性形、「mouton」は「羊」を意味する男性名詞です。 

「c’est la preuve qu’on existe」

「c’est」は「ce」の省略形「c’」と「être」の活用形「est」が合わさってできています。 

「la」は定冠詞単数女性形、「preuve」は女性名詞で「証拠」という意味です。 

「qu’on」は「que」の省略形「qu’」と「on」が合わさったもの、「existe」は(モノ/人が)「存在する」「実在する」という意味の「exister」の活用形(現在形)です。 

背景を見てみると

語り手の男性は、王子さまの星だと考える小惑星、B612の発見にまつわる話しから、大人たちの性質へと、話題がシフトしています。 

大人たちは物事の本質を見ようとせず、数字にしか興味がありません。 

今回のフレーズは、言えば大人たちにバカにされてしまう例が示されています。 

特殊な「on」

さて、今回のフレーズには特殊な人称代名詞「on」が2回登場しています。 

「人」が誰なのかは、文脈によって変わりますが、ここでは特定の誰かではなく、「(一般的な)人」を表しています。 

ただし「on」は、いろいろな人の意味に使うことができる人称代名詞です。 

ここでは「on」の代わりに他の人称代名詞を入れて、ER動詞である「exister」と「vouloir」の活用の練習をしてみます。 

ちなみに「ER動詞って何?」という方は、このシリーズの第197回を参照してください。 

「vouloir」活用表

練習に先立って、「vouloir」の活用形(現在形)をまとめます。 

単数 1人称 je veux 
 2人称 tu veux 
 3人称 il/elle veut 
複数 1人称 nous voulons 
 2人称 vous voulez 
 3人称 ils/elles veulent 
「vouloir」の活用形(現在形)

「exister」活用表

ER動詞「exister」の活用形(現在形)もまとめておきます。 

単数 1人称 j existe 
 2人称 tu existes 
 3人称 il/elle existe 
複数 1人称 nous existons 
 2人称 vous existez 
 3人称 ils/elles existent 
ER動詞「exister」の活用形(現在形)

「私」なら

今回のフレーズ「Quand on veut un mouton, c’est la preuve qu’on existe.」は、「羊が欲しいということは、その人が実在している証拠だ」ということです。 

これを「(私が)羊が欲しいということは、私が実在している証拠だ」にするなら、 

「Quand je veux un mouton, c’est la preuve que j’existe.」になります。 

この際の注意点は、「j’existe」になることです。 

もちろん、「vouloir」の活用も変わります。 

「きみ」なら

「(きみが)羊が欲しいということは、きみが実在している証拠だ」にするなら、 

「Quand tu veux un mouton, c’est la preuve que tu existes.」になります。 

この際の注意点は、「tu existes」になることです。 

「私たち」なら

「(私たちが)羊が欲しいということは、私たちが実在している証拠だ」にするなら、 

「Quand nous voulons un mouton, c’est la preuve que nous existons.」になります。 

この際の注意点は、「nous voulons」と「nous existons」です。 

「あなたたち」なら

「(あなたたちが)羊が欲しいということは、あなたたちが実在している証拠だ」にするなら、 

「Quand vous voulez un mouton, c’est la preuve que vous existez.」になります。 

この際の注意点も、「nous」同様に「vous voulez」と「vous existez」です。 

「nous」と「vous」の活用は、特に「vouloir」の活用形が「vou」で始まっています。 

「彼ら」なら

「(彼らが)羊が欲しいということは、彼らが実在している証拠だ」にするなら、 

「Quand ils veulent un mouton, c’est la preuve qu‘ils existent.」になります。 

この際の注意点は、「qu‘ils existent」になることです。 

もちろん、「vouloir」の活用も変わります。 

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シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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