12回分のまとめ!
今回はこのシリーズの第196回から第207回までの計12回分で扱った動詞を中心にまとめました。
『星の王子さま』第3章に相当します。
12回の中で登場した活用形や時制、動詞句などを、意味とともにご紹介します。
今回は特に「17の変わり者動詞」と「venir」に注目します。
動詞の過去分詞
「prononcés」は「prononcer」の過去分詞「prononcé」を複数形の形容詞として使用「発音する」「宣告する」「言う」
「révélé」は「révéler」の過去分詞「(モノやコトが主語で)(真相などを)明らかにする」
「tombé」は「tomber」の過去分詞「倒れる」「転ぶ」「落ちる」
17の変わり者動詞のメンバー「être +(動詞の過去分詞)」で過去表現
「venir」
「viens」は「venir」の現在形「来る」
ただし一部の「行く」にも使用「Je viens chez toi.(きみの家に行く)」
「venir + de +(場所)」で「~から来る」「~の出身である」
「venir(来る)」に繰り返しの意味のある「re」がついただけの「Revenir(再び来る/戻ってくる)」
2つとも17の変わり者動詞のメンバー「être +(動詞の過去分詞)」で過去表現
疑問詞 + 「venir」
「D’où viens-tu ?」 疑問文なので主語と述語が倒置、前置詞も疑問詞と共に文頭へ
「Où est-ce」 疑問文なので主語と述語が倒置
「Où veux-tu」疑問文なので主語と述語が倒置
動詞の原形
「aller」は「行く」17の変わり者動詞のメンバー「être +(動詞の過去分詞)」で過去表現
「attacher」は「結びつける」「縛りつける」「結ぶ」
「emporter」は「モノを持って行く」
「apporter」は「モノを持って来る」
動詞の活用形(現在形)
「vole」は「voler」の現在形「(鳥や飛行機などが)飛ぶ」「(人が)飛行機で飛ぶ」
別動詞「voler」は「(物を)盗む」-他動詞
「peux」は「pouvoir」の現在形
「peut」は「pouvoir」の現在形
「pouvoir +(動詞の原形)」人が主語で「~することができる」「~してもいい」、人やモノが主語で「~するかもしれない」「~する可能性がある」
「fait」は「faire」の現在形「~を作る」「~をする」
「ça ne fait rien」で「そんなことは構わない」
17の変わり者動詞
「être +(動詞の過去分詞)」で過去表現
「tomber(倒れる/転ぶ/落ちる)」
「venir(来る)」
「revenir(再び来る/戻ってくる)」
「aller(行く)」
「行く/来る」と「aller/venir」
日本語の「行く/来る」は、フランス語の「aller/venir」に一部対応していません。
前述の通り「Je viens chez toi.(きみの家に行く)」という言い方をするからです。
日本語の「行く/来る」は、すべて話者目線で、自分が移動するなら「行く」、相手が移動するなら「来る」です。
フランス語の「aller/venir」もほぼ同様なのですが、なぜか自分が相手の場所に移動する場合には「venir」を使うのです。
「モノを持って行く/来る」にも影響
そしてこれは「行く/来る」だけの問題には留まりません。
「emporter(モノを持って行く)」と「apporter(モノを持って来る)」にも、大きく影響するからです。
日本語なら「持って行く」という場面で、「モノを持って来る」と訳される「apporter」を使うからです。
「Je peux apporter une tarte chez toi.(君の家にタルトを持って行けるよ)」
慣れるまでは少し大変かもしれませんね!
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シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。
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