72 同じ語源の日本語で覚えよう! C’est bien là le drame !

名詞

努力しないでOK? 

今回のフレーズのキーワード「drame」は、日本語の「ドラマ」と同じ語源を持つ単語です。 

「drame」と「ドラマ」には、多少意味のズレがあるのですが、セットにしておけば、覚えやすくなります。 

また、日本語としても知られている類義語にも、フランス語由来の外来語が! 

努力せずに語いを増やせるチャンスです! 

このフレーズの場所と背景 

では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「C’est bien là le drame !」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第14章の中ほどにあります。 

第14章で王子さまは、街灯をつける男に出会います。 

今回のフレーズは街灯をつける男のセリフです。 

「c’est」 

「c’est」は、「これ(それ・あれ)」を意味する「ce」と、être の3人称単数の活用形「est」が合わさってできています。 

意味は「これ(それ・あれ)は~です。」 

「bien」 

「bien」は、副詞です。 

「よく」「正しく」「非常に」「本当に」などの意味があります。 

「là」 

「là」は「そこ」「あそこ」を表します。 

「là」には「a」に右肩下がりのアクセントがついていて、定冠詞の「la」とは異なりますので、注意が必要です。 

「le drame」 

「le」は、定冠詞の男性・単数です。 

「drame」は、「劇」「劇的な事件」「惨事」という意味の男性名詞です。 

背景を見てみると 

街灯をつけたり消したりする男は、王子さまに自分の悩みを打ち明け始めます。 

昔は昼夜のリズムが長かったので、夜は眠ることができたが、サイクルが変わってしまった今は、1分ごとに点灯と消灯を繰り返すため、寝る時間もないというのです。 

男の話しをやさしく聞いた王子さまは、命令の内容は変わったかどうかをたずねます。 

その質問への回答部分が、今回のフレーズです。 

ここでの「drame」 

「drame」には、「劇」「劇的な事件」「惨事」という意味がありますが、背景から「劇」ではないことは確かですね。 

男にとっては、昼夜のリズムが劇的に変わったのに、命令自体が変わらないというのは、やはり「劇的な事件」で「惨事」でしょうね。 

「drame」の語源 

フランス語にはラテン語由来の単語が多いのですが、「drame」の語源は、ギリシャ語の「drama」です。 

これは、ギリシャ語からラテン語に取り入れられ、ラテン語からフランス語になったためです。 

日本語の「ドラマ」も、もとは「drama」なので、「drame」と「ドラマ」は、同じ語源の単語ということになります。 

「drame」は「悲劇」のこと? 

前述のとおり、「drame」には「劇」「劇的な事件」「惨事」という意味がありますが、「劇」に関しては、悲劇・喜劇の両方を指します。 

意味の中に「劇的な事件」「惨事」があるので、悲劇だけを指すのかと思われがちですが、喜劇も含まれるのです。 

なお、喜劇を意味するフランス語は、日本語にもなっている「comédie」です。 

「comédie」は女性名詞なので、定冠詞をつけて「la comédie」、男性名詞の「drame」も、同様に定冠詞をつけて「le drame」と覚えたいですね! 

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シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね! 

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