49 聞き取れなくても大丈夫! Ministre de quoi ? De… de la justice !

その他(王子さま)

覚えると便利! 

今回の2つのフレーズは短いのですが、日常でよく使う質問と答えの表現です。 

この2つを覚えることで、聞き取れなかった部分を教えてもらったり、詳しく知りたいことに答えてもらったりすることができるようになりますよ! 

このフレーズの場所と背景 

では、単語に入る前に、今回の「Ministre de quoi ?」と「De… de la justice !」との場所と背景を確認しておきます。 

この2つのフレーズは、第10章の中ほどにあります。 

第10章では、王子さまと、訪問先の偉ぶった王様との会話が続きます。 

今回のフレーズは王子さまの質問と、それに答える王様のセリフです。 

「ministre」 

「ministre」は男性名詞で「大臣」の意味です。 

「de」

「de」は前置詞で、いろいろな使い方がされます。 

今回は後ろに名詞(代名詞)がついて「~の~」という意味ですね。 

「quoi」 

「quoi」は、「何」を意味する疑問代名詞の「que」の強勢形です。 

強くなってはいるものの、「quoi」の意味も「何」です。 

場合によっては、日本語で興奮した際に使われる「なんだって?」程度の強い意味になります。 

「la」 

「la」は、文法上、定冠詞の女性・単数です。 

「justice」 

「justice」は「正義」「裁判」「司法」などの意味の女性名詞です。 

省庁の名前としての「justice」は「法務省」のことなので、「ministre de la justice」は「法務大臣」ですね。 

背景を見てみると 

今回の2つのフレーズは、王様とのやり取りに飽きて、早く立ち去りたい王子さまと、誰かの上に王様として君臨していたいというだけで、王子さまを引き留めたい王様のやり取りです。 

この前の段階で、王様は「行くな!大臣にしてやろう!」と言ったので、王子さまは留まるつもりもないくせに、その詳細を知りたがるのです。 

「~ de quoi ?」の使い方 

「~ de quoi ?」で「何の~?」なので、王子さまの質問は「何の大臣?」ですね。 

これを覚えておけば、「ministre」を他の言葉に代えるだけで、簡単な質問文になります。 

例えば、 

  • Professeur de quoi ?「何の先生?」 
  • Médecin de quoi ?「何の医者?」 
  • Ville de quoi ? 「どの都市?」 
  • Marque de quoi ? 「何のブランド?」 
  • Plante de quoi ? 「何の植物?」 

などなど。 

便利な点と注意点 

「~ de quoi ?」は、「~」の部分を代えるだけなので、本当に便利です。 

名詞の性を気にすることも、疑問詞の種類を気にする必要もないので、気軽に使えます。 

ただし、少々くだけた口語表現なので、かなり目上の人に使うのは、止めた方がいいかもしれません。 

また、語気を強めるような言い方をしてしまうと、場合によっては相手をなじるように響いてしまうかもしれません。 

もちろん、こうした極端な例を除けば、特に入門期の人にとって便利な表現です。  

答え方もカンタン! 

「~ de quoi ?」で聞かれたら、王様のように「De ○○」と答えればOKです。 

ここでも名詞の性などを気にしなくて済むので、ラクですよね? 

ところで、王様が「De… de la justice !」と言っていますが、これはどもってしまっています。 

「de」はひとつだけで大丈夫です! 

この記事を音声で聞くなら 

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね! 

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