148 数詞と国名の覚え方! J’ai une troisième excuse : cette grande personne habite la France où elle a faim et froid.

その他(王子さま)

文法同様に大切!

今回のキーワードは「troisième」と「France」です。 

今回は文法よりも、覚えるべき基礎事項を優先してお伝えします。 

このフレーズの場所と背景 

では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「J’ai une troisième excuse : cette grande personne habite la France où elle a faim et froid.」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第0章とも言うべき、献辞部分(「À LÉON WERTH」と書いてあるところ)の4つ目のフレーズです。 

「j’ai une troisième excuse」 

「j’ai」は、「わたし」を意味する人称代名詞1人称単数の「je」と、英語の「have」に当たる動詞「avoir」の活用形「ai」が合わさった形です。 

「une」は不定冠詞単数女性形、「troisième」は、「3番目の」という意味です。 

「excuse」は女性名詞で「言い訳」「弁解」「口実」などの意味です。 

「cette grande personne」 

「cette」は、「これ(それ・あれ)」を意味する「ce」の女性形単数です。 

「grande personne」は「大人」という意味です。 

「habite la France」 

「habite」は「~に住む」という意味の動詞、「habiter」の3人称単数現在の活用形です。 

「la」は定冠詞単数女性形、「France」は「フランス」ですが、「F」が大文字になること、女性名詞なので定冠詞が「la」になることには気をつけてください。 

「où elle a faim et froid」 

「où」は疑問詞として使われると「どこ」という意味ですが、今回のフレーズは疑問文ではないので、場所を表す関係詞として使われています。 

「elle」は人称代名詞3人称単数、「a」は「avoir」の3人称単数の活用形です。 

「avoir faim」で「おなかがすいている」「ひもじい」、「avoir froid」で「寒い」「寒さを感じる」、「et」は「そして」という意味です。 

背景を見てみると 

『星の王子さま』のお話しを始める前に、このお話しを捧げるのが1人の大人であることについて、作者は子どもたちに謝罪し、その理由を説明しています。 

第1の理由は、この大人が作者の親友であることでした。 

第2の理由は、この大人は(他の多くの大人と違い)、子どもの本さえもわかる人であることでした。 

そして今回のフレーズは、第3の理由に当たる部分です。 

「elle」とは? 

今回のフレーズにある「elle」は、「avoir faim et froid(おなかがすいていて、寒い思いをしている)」「cette grande personne(この大人)」、つまり作者の親友である「LEON WERTH」氏ですね。 

彼はフランスに住んでいます。 

第2次世界大戦中に書かれたこの作品の、時代背景が感じられるのは、この1フレーズだけといっていいと思います。 

「第1」は特別 

フランス語で「第1・第2・第3…」と言うには、基本的に「数字 + ième」にするだけです。 

語尾が「e」で終わるので、女性形も同じ形・同じ発音です。 

ただし「第1」は特殊で、男性形が「premier」女性形が「première」になります。 

また「9(neuf)」の「f」が「v」になる、「4(quatre)」の「e」を取るなどの点には注意してください。 

元の数字部分の語尾の子音が、「+ ième」によって発音されるようになるという変化もあります。 

(第2・第6・第10の「x」、第3の「s」など) 

  1. Premier/Première 
  2. Deuxième 
  3. Troisième 
  4. Quatrième 
  5. Cinquième 
  6. Sixième 
  7. Septième 
  8. Huitième 
  9. Neuvième 
  10. Dixième 

フランスは女の子、日本は男の子 

先ほど、「France」の「F」が大文字になること、女性名詞なので定冠詞が「la」になることをご紹介しましたが、国の名前にも姓があるのがフランス語です。 

女性名詞の国には他に、「l’Allemagne(ドイツ)」「l’Italie(イタリア)」「l’Espagne(スペイン)」「la Chine(中国)」など。 

日本は男性名詞で「le Japon」です。 

男性名詞の国には他に、「le Canada(カナダ)」「le Brésil(ブラジル)」「le Danemark(デンマーク)」「le Luxembourg(ルクセンブルク)」などがあります。 

なぜフランスは女の子、日本は男の子になるのか、とも思いますが…。 

「l’Allemagne(ドイツ)」「l’Italie(イタリア)など、母音で始まる国名の場合は定冠詞が「l’」になるので、単に「男性名詞/女性名詞」としてよりも、「定冠詞 + 国名」で覚えるのがおススメです。 

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シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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