141 会話にそのまま使える2種類のフレーズ! C’est-à-dire… pas tout à fait.

その他(王子さま)

特に入門期に便利! 

今回のフレーズには、単独でしかもそのまま使える2種類のフレーズが含まれています。 

特にフランス語学習入門期に、ネイティブと話している時の、お助けフレーズや、あいづちとして使えるので、本当に便利です。 

このフレーズの場所と背景 

では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「C’est-à-dire… pas tout à fait.」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第27章の始めにあります。 

第27章の2つ目の段落の2番目にあるフレーズで、語り手の男性が思っていることです。 

「c’est-à-dire」 

「c’est-à-dire」は、「すなわち」「つまり」という意味です。 

「pas tout à fait」 

「pas」は、否定語です。 

「tout à fait」は、「まったく」「完全に」という意味です。 

背景を見てみると 

王子さまとの出会いと別れから6年後。 

語り手の男性にも生活があるでしょうし、別れた直後と同じように悲しんでいるわけではないようです。 

実際、「悲しみは少し和らいだ」と言っています。 

この部分のフレーズは前回(第140回)でご紹介していますが、それでも、その直後に今回のフレーズで否定しています。 

王子さま・語り手の男性とも、おそらくはお互いの人生を変えるような出会いだったのですから、いくら時間が解決してくれているとは言っても、そう簡単に乗り越えられる悲しみではないのでしょうね。 

便利な使い方:「c’est-à-dire」 

ところで、「c’est-à-dire」は、「すなわち」「つまり」という意味だとご紹介しましたが、単独でも、何かを伴なっても使える、かなりの万能選手です。 

特にフランス語学習入門期には、いろいろな意味で便利なので、ぜひ覚えて使いこなしてください。 

「c’est-à-dire」の使い方① 

入門期にネイティブと話している時のあるあるが、相手がいかにも「わからないな~」という表情になってしまうこと。 

こちらの発音に問題があるうえ、文法的にもおかしなことを言ってしまって、相手はチンプンカンプンな状態かもしれません。 

そんな時にすかさず、「c’est-à-dire ~」を使って、言い直すことができます。 

日本語でも、相手にうまく通じていない時に「だからね…」と説明し直すことがありますよね? 

これと似たようなイメージです。 

「c’est-à-dire ~」の便利なところは、「~」の部分に何でも入れられるところ。 

文も入りますが、名詞や動詞だけでもOKなので、文法的なことをあまり考えずに使えるのです。 

動詞は、原形をそのまま入れても大丈夫なので、活用を気にする必要すらありません。 

「c’est-à-dire」の使い方② 

そして入門期に「c’est-à-dire」が便利なのは、単独でも使えるということです。 

相手が何を言っているのかがわからない時に、「ごめんなさい、わからない」のように謝る必要はなく、「C’est-à-dire ?」と言えばいいのです。  

この使い方だと、「と言うと?」ぐらいの意味になります。 

便利な使い方:「tout à fait」 

「tout à fait」は、「まったく」「完全に」という意味だとご紹介しましたが、これも単独で使うことができます。 

「Tout à fait !」とすることで、「まったくその通り!」という意味の、強い共感のあいづちになるのです。 

「tout」 は「すべて」、「fait」 は「事実」という意味なので、文字通り完ぺきに認めているフレーズです。 

発音しやすく、覚えやすいフレーズなので、とても便利ではありますが、相手の言うことを100パーセント認めることにもなるので、その点だけは注意して使ってくださいね! 

この記事を音声で聞くなら 

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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