126 外来語をまとめて整理! Puis, mélancolique : C’est bien plus loin… c’est bien plus difficile…

その他(王子さま)

外来語を整理しよう! 

今回のフレーズにある、「mélancolique」という単語には聞き覚えがある方が多いのではないでしょうか? 

「メランコリック」という外来語になっていますよね? 

さらに「メランコリー」という言葉もありますが、違いがわかりますか? 

他にも「アンニュイ」など、気持ちや感情を表す外来語を整理して一緒に覚えれば、日本語として使う場合にも役に立ちそうですよね! 

このフレーズの場所と背景

では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「Puis, mélancolique :」「 C’est bien plus loin… c’est bien plus difficile…」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第26章の前半にあります。 

第26章の1枚目の挿絵から数えて9行目と10行目にあるフレーズです。9行目は語り手の男性の説明部分、10行目は王子さまのセリフです。 

「puis」

「puis」は副詞で、「次に」「それから」「その上」「さらに」などの意味があります。 

「mélancolique」 

「mélancolique」は形容詞で、「愁いに満ちた」「ゆううつそうな」「もの悲しい」「うら寂しい」などの意味です。 

「c’est bien」 

「c’est」は、「これ(それ・あれ)」を意味する「ce」と、être の3人称単数の活用形「est」が合わさってできています。 

意味は「これ(それ・あれ)は~です。」 

「bien」は副詞で、「よく」「正しく」「非常に」「本当に」などの意味です。 

「plus」 

「plus」 は、「plus +(形容詞/副詞)」の形で「より多く」という意味です。 

「loin」 

「loin」は副詞で、「遠く」という意味です。 

「difficile」 

「difficile」の意味は「難しい」「困難な」で、形容詞です。 

女性形であっても、形が変わりません。 

背景を見てみると 

故障した飛行機からはかなり離れた場所にいたのに、王子さまは男性が修理に成功したことを知っていました。 

8日間かけても直らなかった飛行機が、食料や水が尽きた後に動くようになって、男性は「ようやく家に帰れる」という、晴れ晴れとした気持だったはずです。 

王子さまもそのことを喜んでいるのですが、「自分も今日家に帰る」と言い、今回のフレーズになるのです。 

「mélancolique」と「mélancolie」 

ところで、「mélancolique」は先ほどご紹介したように形容詞、「mélancolie」は女性名詞で、「物悲しさ」「ゆううつ」「うら寂しさ」といった意味です。 

つまり2つは関連単語で、ほとんど同じ意味です。 

「mélancolique」の類語 

なお、外来語のカタカナ言葉で「メランコリック」に似ているものに「アンニュイ」や「センチメンタル」がありますが、なんとなく感覚で使っていませんか? 

「アンニュイ」に当たるフランス語は「ennui」、「センチメンタル」に当たるのは「sentimental」です。 

特に「sentimental」は、英語読みから外来語になったのか、かなり発音が変わります。 

「ennui」 

「ennui」は男性名詞で、「心配ごと」「面倒なこと」「困ること」「イヤなこと」「退屈さ」などの意味があります。 

「ennuyeux」という形容詞もあり、こちらは「不愉快な」「イヤな」「退屈な」などの意味です。 

「sentimental」 

「sentimental」は形容詞・名詞の両方の使い方があります。 

形容詞の場合、日本語と同様に「感傷的な」という意味もあるのですが、他にも「愛情に関する」「感情を込めた」という意味でも使われます。 

また名詞の場合は「感傷的な人」という意味になり、人を表すので、男性名詞・女性名詞の区別はありません。 

男性に使うなら冠詞の男性形をつけ、女性に使うなら冠詞の女性形をつけることになります。 

ちなみに、「sentiment」という男性名詞があります。 

「感情」「気持ち」「印象」「感じ」などの意味で、とてもよく使われる単語です。 

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シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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