【フランス語のフレーズ】「あけましておめでとう」に続けるフレーズとは?

フレーズ

1月になったら 

フランスのお正月のメインは、大みそかの夕食とカウントダウンです。 

そしてカウントダウン終了と同時に交わすのが「Bonne année !」で、1月末まではこれを言い続けていいことになっています。 

ただしとても短いフレーズなので、これに続ける慣用句的なフレーズが存在します。 

「Bonne année !」 

まず、新年の挨拶で一番使われるのが「Bonne année !」です。 

新年の挨拶には以前の配信でご紹介した「Meilleurs vœux !」もありますが、これからご紹介する慣用句は「Bonne année !」に続けるものです。 

「bonne」は「bon(よい)」の女性単数形、「année」は女性名詞で「1年」という意味です。 

文字通り「よい年を!」という意味なのですが、日本語の「よいお年を!」が「よいお年をお迎えください」という意味で年末限定で使われるのに対して、「Bonne année !」は年が明けてから使うフレーズです。 

書き言葉・話し言葉の両方で使われますが、書き言葉の場合は、2025年の年賀状やメッセージなら、「Bonne année 2025 !」とすることがよくあります。 

慣用句が必要な場合とは? 

そして話し言葉の場合は、冒頭で触れた通り、これに続ける慣用句的なフレーズが存在します。 

とても短いフレーズなので、間が持たないことがよくあるからです。 

普段から仲がよかったり、久しぶりに会ってもたくさん話すことがある人となら、新年の挨拶は「Bonne année !」だけで済ませて他の話しをします。 

でもそれほど話すことがない場合は、「Bonne année !」だけだと困ってしまうのです。 

日本語には「明けましておめでとうございます」の後に「どうぞ今年もよろしくお願いします」という便利なフレーズがあるので、気まずい思いをしないで済みます。 

フランス語の「今年もよろしく」 

フランス語の場合、「今年もよろしく」とはまったく別の意味ですが、気まずい思いをしないで済むという点では、同じ使い方のフレーズがあるのです。 

もっとも有名なのが、「Bonne santé, et plein de bonheur !」というものです。 

「bonne」は「bon(よい)」の女性単数形、「santé」は女性名詞で「健康」、「et」は「そして」、「plein de ~」で「~に満ちた」「~にあふれた」、「bonheur」は男性名詞で「幸福」という意味です。 

「Bonne santé, et plein de bonheur !」を直訳すると「よい健康を、そして幸福に満ちて」になりますが、「Bonne année, bonne santé, et plein de bonheur !」のように使うので、「おめでとう、健康で幸福なよい年を!」ということになります。 

さらにもうひと言! 

「Bonne année, bonne santé, et plein de bonheur !」には3つの「bon」が入っていて、韻を踏んでいるようにも聞こえますし、本当によく使われます。 

そしてこの後に言われるお決まりのセリフもあり、それは「Surtout en bonne santé !(何よりも健康で!)」というものです。 

「Bonne année, bonne santé, et plein de bonheur ! Surtout en bonne santé !」と両方言えば、「明けましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いします」ぐらいの長さにはなるので、気まずい思いはしないで済みます。 

別れ際に「Bonne année à toute la famille !(ご家族皆さんにおめでとう!)」とでも加えれば、完ぺきです! 

日本の新年の挨拶は10日ぐらいまでですが、フランスでは1ヶ月有効なので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。 

どうぞ今年もよろしくお願いします! 

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