【フランスでの生活】年齢はあまり聞かない方がいい?

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人生を楽しむ!

「人生は楽しむため」という気持ちが強いのが、一般的なフランス人です。 

夏のバカンスが約1ヶ月間というのは、すっかり世界的に有名になりましたが、フランス人が人生を楽しむのはバカンス中だけではありません。 

そんなフランス人ですが、特に中年以降になると、年齢に関する感覚が、ますます日本人とは離れるような気がします。 

年齢は役に立たない?

今回のタイトルを見て、「ああ、フランス人に歳を聞いてはいけないんだ!」と思ってしまった方がいらっしゃったら、ごめんなさい、そういう意味ではありません。 

もちろん女性に年齢を聞くのは、遠慮すべき場合も多々あるのですが、それはフランスに限ったことではありませんよね? 

今回お伝えしたいのは、「たとえ相手の年齢を知ったとしても、あまり役に立たない」ということなのです。 

フランス人の年齢感覚

フランス人の年齢感覚については、以前もご紹介したことがあるのですが、一般的な日本人とは、かなりかけ離れています。 

30代半ばぐらいまでの若い世代では、あまり違わないことも多いのですが、だいたい40歳前後以降の、いわゆる中年になると、男女ともさらに変わり始めるような気がします。 

この年齢の頃の日本人と言えば、多くの人が「四十肩」や「五十肩」などを意識せざるを得なくなり、「自分も歳をとった」と思い始めます。 

日本人に比べると、フランス人には肩こりなどが少ないと思いますが、それでも体の不調を感じたり、体形が変化する時期ではあります。 

女性の美しさとは?

それでも、女性が一番美しいのは40代だと考えるフランス人が多いのです。 

私は自分が30代半ばだった頃、当時20歳だったフランス人女性のひと言に、かなり驚いたのを覚えています。 

この時、彼女は交際相手とあまりうまくいかず、家に閉じこもることが多かったのですが、久しぶりに一緒に外出しました。 

彼女に元気になってもらいたくて、「まだ若くてきれいなんだから、家にいるだけなんて、もったいない」と言ったら、「でも女性が一番きれいなのは、40代ぐらいじゃない!」と言うのです。 

私の年齢を知る彼女が、気を遣って言ってくれたのかとも思ったのですが、その後の様子からも、彼女が本気でそう考えているのが伝わってきました。 

孫と同年代の友人

もちろん全員ではありませんが、20歳でこう考える人がいるぐらいなので、すでにこの時点で日本人の感覚とは異なります。 

でもさらに、40代以降ともなれば、老け込むよりは若々しくいようとする人が多い印象です。 

フランス人には、できるだけ早いうちにリタイヤして、仕事に縛られずに自分の好きなことをしたい、と思う人が多いですし、そのためには老け込んでなどいられないのです。 

こうした気持ちの若さのお陰か、人によっては親子どころか、孫のように若い友人がいる人もいます。 

それも、近所のおじいちゃん・おばあちゃんのお世話をする、けなげな若者との関係などではなく、純粋にお互いが一緒にいて楽しいから付き合うという関係です。 

やはり年齢による人間関係の縛りが、一般的な日本人よりは少ないと感じます。 

敬語の弊害

そうしたフラットな人間関係に一役買っているのがフランス語、という一面があります。 

日本語は敬語表現が豊かで、その美しさは十分に理解しているつもりですが、フランス語を介した友人関係を知ると、その弊害もあるように思います。 

フランス語にも、一応敬語表現に近いものがあるのですが、年齢の差によって使われることは、そう多くはありません。 

相手の年齢を知ることによって、言葉遣いや態度が変わることがないので、相手に年齢を聞く意味があまりないのです。 

年齢感覚に関する質問から

私はフランス人に日本語を教えているので、日本に興味を持つ人が周りに多くいます。 

最近はマンガやアニメだけでなく、日本のドラマも動画配信サービスで見る人が増えました。 

すると、質問される内容に変化がみられるのです。 

そのうちの1つが、日本人の年齢感覚について。 

歳が1つや2つ違うだけで、先輩と後輩の関係になるというのが、フランス人にとってはかなり新鮮にも、異様にも映るようです。 

50歳違いの友人同士でも、お互いにタメ口で話すことすらあるのですから、驚いて当然ですよね! 

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