用途別まとめ「家・建物に関する単語」
用途別の関連単語をまとめれば覚えやすく、実際の会話でも使いやすくなります。
今回は家・建物に関する単語の第2回目として、バスルームやトイレなどを扱います。
バスルームの設備
まず、バスルームの設備に関する単語をまとめます。
間違えやすいので、冠詞付きで覚えましょう!
- une baignoire 浴槽
- une douche シャワー
- un lavabo 洗面台
トイレの設備
次にトイレの設備に関する単語をまとめます。
- une cuvette (de toilettes) 便器
- un lave-mains トイレ内にある手洗い場
- un bidet ビデ
「便器」は「une cuvette de toilettes」ですが、「une cuvette」だけでも通じます。
「une cuvette de toilettes」と言う場合は、複数形の「toilettes」です(理由は後述します)。
「un lave-mains(トイレ内にある手洗い場)」の「mains」が複数形なのは、通常は2本の手を洗う場所だから。
「un bidet(ビデ)」は、古い家だとよく見かけます。
バスルームとトイレ
では、バスルームやトイレなどに関する単語をまとめます。
- La salle de bains バスルーム
- La salle d’eau シャワールーム
- Les toilettes / Le WC トイレ
「la salle de bains(バスルーム)」の「bains」が複数形なのは、フランスでも日本同様、昔は「入浴イコール公衆浴場でするもの」というのが普通であり、そうした公衆浴場には複数の浴槽があった名残です。
現在の個人宅のバスルームで複数の浴槽があるのは稀だと思いますが、複数形の「bains」にするのが正しいことになっています。
フランスでは「la salle de bains(バスルーム)」と呼びながら、浴槽のない家も多いものです。
浴槽がないなら、本来は「la salle d’eau(シャワールーム)」と言うべきなのですが、結構あいまいになっています。
トイレは必ず複数!
なお、この3つの単語のうち、最も大切なのは「les toilettes / le WC(トイレ)」です。
フランスのフランス語では、必ず複数形の「les toilettes(トイレ)」になります。
同じフランス語圏でも、ベルギーなどでは単数形の「la toilette」になるそうですが、フランスでは間違いです。
スペルだけでなく、発音も変わるので、しっかり覚えておく必要があります。
ちなみに、単数形の「la toilette」にすると、フランスでは「身支度」や「お化粧」など、別の意味になってしまいます。
これが前述の「une cuvette de toilettes(便器)」の「toilettes」が複数形になっていた理由です。
ただし英語由来の「le WC(トイレ)」なら、単数にするのが普通です。
「les toilettes(トイレ)」の影響で複数形にしている場合もありますが、圧倒的少数です。
使用例
バスルームやトイレなどに関する例文を挙げておきます。
- La salle de bains est à côté de la chambre.
(バスルームは寝室の隣にある)
- Je vais aux toilettes.
(トイレに行ってくる。)
- Les toilettes sont hors service.
(トイレは使えません)
- Ah, le WC est bouché ?
(ああ、便器が詰まってるの?)
などがあります。
厳密な違いとは?
最後の2つの例文は会話文です。
「Les toilettes sont hors service.(トイレは使えません)」の「les toilettes」は「トイレ全体」を指しています。
「le WC」で言い換えて「Le WC est hors service.」にすることも、もちろんできます。
最後の「Ah, le WC est bouché ?(ああ、便器が詰まってるの?)」の「le WC」は「便器」を指しています。
便器は前述通り「cuvette de toilettes」というフランス語があるのですが、短いので「WC」がよく使われます。
つまり、「WC」はトイレ全体にも、便器だけを指す場合にも使われます。
この記事を音声で聞くなら
この記事は、ポッドキャストでも配信しています。
下のリンクのクリックで該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

コメント