意味の広がりや違いを感じよう!
日本で広く使われている外来語には、フランス語由来のものが少なくありません。
外来語があることでフランス語の単語が覚えやすくなる反面、本来の意味が抜け落ちたり、変わってしまうことすらあります。
外来語・元の単語の両方を知って、意味の広がりや違いを感じてください。
第29回目は、「レシピ」です。
日本語の「レシピ」
日本語の「レシピ」は英語由来の外来語です。
「レシピ」は、「料理やお菓子などの作り方」という意味に限定されています。
- レシピ「料理やお菓子などの作り方」
フランス語の「recette」
前述通り、日本語の「レシピ」は英語由来ですが、元をたどるとフランス語に行きつきます。
フランス語の「recette」が英語を経由して日本語に入ったのです。
フランス語の「recette」にも「料理やお菓子などの作り方」という意味はありますが、それはごく一部の意味にすぎません。
フランス語の「recette」には他にも「秘訣・方法」や「収入・売り上げ」といった意味があります。
フランス語の「recette」の使い方をまとめると、
- recette①「料理やお菓子などの作り方」
- recette②「秘訣・方法」
- recette③「収入・売り上げ」
ということになります。
いろいろな「recette」
「recette」の使用例を挙げておきます。
- C’est une recette facile de soupe.
(これは簡単なスープのレシピだ)
→ recette①「料理やお菓子などの作り方」
- Il n’y a pas de recette pour le bonheur.
(幸福の秘訣/決まりきった方法はない)
→ recette②「秘訣・方法」
- Les recettes fiscales augmentent cette année.
(今年は税収が増えている)
→ recette③「収入・売り上げ」
などがあります。
日本語の「レシピ」に当たるのは、recette①「料理やお菓子などの作り方」のみですね。
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