若者言葉から昇格した略語
フランス語で話していると、仏和辞書などには載っていないような言葉も耳にします。
元は若い人たちが仲間内で使っていた略語などがほとんどですが、時間とともに社会的にも認知されて、多くの人が使うようになった言葉です。
かしこまった場では使わなくても、仲の良い同僚となら使う程度の略語や派生語などを中心にご紹介します。
今回はその第5回目「resto」です。
「resto」とは?
飲み会などはホームパーティーが多いフランス人ですが、たまにはちょっと奮発してレストランに。
フランスには日本のファミレスのようなお店はほとんどないので、庶民にとってレストランでの食事はごちそうです。
そんな少しばかり特別な場所であるレストランにも、略語が存在します。
それは「resto」、もちろん「restaurant(レストラン)」の略ですが、短縮しているのに「restau」ではなく「resto」です。
「restau」と書いても「resto」にしても発音は同じなのですが、フランス語の略語は語末を「o」で終わる形にすることが多いので、この形になったようです。
「resto」の使用例
「resto」の使い方としては、「On se retrouve au resto à 20h ?(20時にレストランで会おうか?)」などがあります。
元の単語「restaurant(レストラン)」が男性名詞なので、「resto」も男性名詞です。
そのため冠詞をつけるなら「un resto」のように男性形の冠詞がつけられます。
このフレーズでは「レストランで」を意味する部分が「au resto」になっています。
「au」は前置詞の「à」と定冠詞単数男性形の「le」が合わさった形です。
なお、このフレーズの動詞「se retrouve」は「se retrouver(再会する)」の現在形です。
このフレーズは、例えばその日の午前中に顔を合わせたものの、各々仕事があるので1度別れ、20時にレストランで「また会おう」という場面で使われます。
こう言われた時の返事は「OK, à tout à l’heure !(OK、後でね!)」などになります。
若干の注意点
現在では誰もが知る言葉になった「resto」ですが、理解はしても自分では使わずに必ず「restaurant」と言う人はいます。
実は、私自身もあまり「resto」とは言いません。
家族やごく親しい友だち相手なら言いますが、それ以外の相手には使わないのです。
別に気取っているつもりはないのですが、どう見ても外国人であり、若者ではない年齢の女性なので、相手にちょっとした違和感を与えてしまう可能性があるからです。
逆に言えば、「resto」という言葉には、まだ少々若者言葉としての青臭さが残っているということです。
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