ネイティブの感覚が結局は便利!
普段からフランス語で生活していると、もうあまり気にも留めなくなってきてしまっているのですが、それでも時折「フランス語って、妙にこだわるな~!」と思うことがあります。
それが端的に表れているのが、どちらも「混ぜる」という意味の「mélanger」と「mêler」の違いです。
こうした違いは和訳するよりも、ネイティブの感覚を理解する方が覚えやすく、忘れにくく、さらに実際に使う際にもスムーズです。
mélangeとは?
まずは分かりやすい「mélanger」から。
「mélanger」の代表的なイメージは、「ボールの中で材料を混ぜ合わせている」というものです。
つまり料理やお菓子作りのような、完全な物理的操作であり、均質化や一体化することを狙うものです。
もちろん料理だけでなく、色を混ぜる際にも使われます。
ただし「mélanger」で表現される場合は、「赤と白を混ぜてピンクを作る」「青と黄色を混ぜると緑色になる」のように、完全に混ぜ合わせることを意図します。
mêlerとは?
そして少々わかりづらいのは「mêler」です。
「mêler」の代表的なイメージは、「糸が複雑に絡み合っている」というものです。
「mélanger」は材料などを混ぜて混合物を作る場合に使われます。
「mêler」で表す世界観には均一な感じはなく、混ざり合ってはいるけれど分離している感覚があったり、いくつかの要素が混じり合っていたりするのです。
そのため、「mélanger」で表す混合物は一体化していますが、「mêler」で表す混合物には緊張感が伴う場合があります。
また、「mêler」で表すのはモノとは限らず、感情や心理などの抽象的な世界でもよく使われます。
いろいろな「mélanger」と「mêler」
「mélanger」と「mêler」の例文を挙げておきます。
- Mélangez bien la farine et le sucre.
(小麦粉と砂糖をよく混ぜてください)
- Les couleurs se mélangent.
(色が混ざる)
- Il mêle le vrai et le faux.
(彼は真実にウソを混ぜる)
- Des sentiments mêlés.
(入り混じった感情)
- Les lumières se mêlent dans la nuit.
(夜中に光が交差する)
などがあります。
色の感覚なら…
例文を見れば、「mélanger」と「mêler」の違いは分かりますが、実際に使う際には迷ってしまうことも。
ネイティブの感覚で理解したつもりでも、つい間違えたりしそうです。
そんな不安を取り払うために便利なのは、「mélanger」と「mêler」で色の表現をするとどう違うのかというイメージを持っておくこと。
前述通り、「mélanger」を使えば「赤と白を混ぜてピンク」です。
でも「mêler」で色を表現するなら、「mélanger」のように溶け合った1色になることはありません。
空の青に白い雲が重なっていたり、オレンジ色の光が差し込んでいたりといった様子を表すのには「mêler」を使います。
こうした違いが感覚的にわかれば、もう使い分けに悩むことはありませんね!
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