これまでとこれから
次回から『星の王子さま』の2巡目に入ります。
その前に、これまでお話しを1巡するなかで学習してきたことと、今後の内容をまとめておきます。
C’est ~
「これ(それ・あれ)は~です」を意味する「C’est ~」のフレーズは、繰り返し登場しました。
後ろに名詞や形容詞がつく形がほとんどです。
否定形の「Ce n’est pas」は扱いましたが、時制は現在形のみ。
過去形・未来形は、2巡目でも予定していません。
名詞 + être動詞
「名詞 + être動詞」で「主語 + 述語」になる形もたくさん登場しました。
Être動詞の活用形もたくさん扱いましたが、時制は現在形のみです。
第80回で、être動詞のまとめをしています。
2巡目では、過去や未来を表す形の一部を扱います。
Il y a ~
「ある」「いる」を意味する「Il y a ~」も、多く登場しました。
否定形の「Il n’y a pas」は扱いましたが、こちらも時制は現在形のみ。
過去形・未来形は、2巡目でも予定していません。
冠詞
フランス語学習の入門期では、誰でも悩む定冠詞と不定冠詞の使い分け。
第45回では、冠詞のまとめとともに2種類の「des」の説明をしています。
人称代名詞・所有形容詞
人称代名詞 + être動詞」は、第124回でまとめをしています。
主語になる形、目的語になるもの、強勢形があるので、整理して頭に入れておくと、後々ラクになります。
そして所有形容詞のまとめは、第99回です。
こちらも性や数で形が変わるので、整理して覚えておきましょう。
疑問詞・感動詞・関係代名詞
「que」という単語には4種類もの使い方があり、第64回では、その見分け方をご紹介しています。
疑問形容詞「quel」は第121回でまとめています。
比較級・最上級
比較級や最上級も、それぞれ複数回にわたって扱っています。
また「comme」のように、比較・感動の両方で使われる単語などは、どちらの用法で使われているのかを、その都度考えるようにご説明しています。
1巡目1番のおススメは?
他にも指示語や前置詞、感嘆詞など、実際に振り返ってみると、さまざまなものを扱ってきています。
その中でも、私自身からもっともお勧めしたいのが、第62回の4種類の「tout」まとめ!
このシリーズだけでなく、ブログ全体として、「私自身がフランス語学習の入門期だった頃に欲しかった情報」をお届けしているのですが、中でも「tout」の全体像を知っていたら、「ずいぶんラクだっただろうな~」と思っているのです。
「À LÉON WERTH」
ところで、今回のタイトルの一部にもなっている、「À LÉON WERTH」という言葉は、『星の王子さま』の表紙のすぐ後にあります。
「LÉON WERTH」は、作者の友人の名前で、「À LÉON WERTH(LÉON WERTH へ)」ということです。
献辞の部分なんですよね。
1巡目では少々難しかったので扱いませんでしたが、2巡目ではほぼすべてを扱います。
「これから」
さて今後は、特に動詞に着目していきます。
これまで扱った動詞は、ほぼすべてがêtreの現在形だったのですが、これをすべての動詞に広げる、ということです。
そして、過去を表す表現の一部と、未来を表す表現の一部も扱います。
でも、一気に難しくなるというわけではありません。
「フランス語であらかた言える」ように!
具体的には各回を読んでいただくことになりますが、1フレーズずつしか扱わないので、動詞も1つずつが基本です。
これまでもそうでしたが、似たようなことを繰り返しながら、振り返ってみると「あれ? 結構いろいろなことをやってたんだな!」ということに。
しかも2巡目の後半にもなれば、多少の単語を追加で覚えるのみで、「言いたいことは、フランス語であらかた言える」という状態になるはずです。
ぜひ、お楽しみに!
そして、これからもよろしくお願いいたします!
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シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。
下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!
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